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2011/02/08

FRANCE:裁判官のストライキ

フランスでは、裁判官や検察官(二つあわせて司法官)がサルコジ大統領の姿勢に抗議して、大規模なストライキを行っている。

Le Monde.fr:Les magistrats, en colère contre Nicolas Sarkozy, se mobilisent

もともと、ニコラ・サルコジ大統領と司法官との間には幾度も対立があり、相互不信が根深いのだが、最近の幼児殺害事件で累犯者が容疑者となったことで責任の一端を司法にある、司法は機能不全だと大統領が警察も含めた司法全体を非難したことが直接の引き金となって、司法官の反乱に至った。

フランスの司法官がストライキにうってでるのは、今回が初めてではないように思うが、メディアは前代未聞の抗議行動と評している。

日本では、およそ考えられないような動きだが、問題となっているのは子どもが被害者となった犯罪に苛立つ社会と正当な手続を踏まなければならない刑事司法との摩擦であり、日本でもありがちな対立状況である。
そして現在の日本は、被害者の利益を刑事司法でも大事にしようという動きと治安重視・重罰化傾向に重心があるが、これに加えて司法不信、特に検察不信が絡んでいるので、複雑なことになっている。

以下は、引き金となったレティティア事件の舞台、ナントの動き。

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