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2011/02/25

book:日弁連事務総長回顧録

今朝届いた本が、稲田寛氏の『一見落着、再び---私の日弁連事務総長物語』である。


最高裁判事を退官した学者や弁護士の回顧録、最近は裁判官もだが、これは珍しくない。しかし日弁連事務総長の回顧録というのは珍しいのではないか?

ちなみにこの方が事務総長のポストに就かれた時期は、あの、阪神淡路大震災やら坂本堤弁護士一家の殺害が明らかになって、かつ地下鉄サリン事件が起きた頃である。
その頃は弁護士と司法改革の歴史にとっても、悪名高き「丙案」導入をめぐって侃々諤々の議論が交わされていたという点で、画期的な時期である。

なんと、2年間に臨時総会を4回も開催したとある。

その激動期の事務総長経験は、淡々と書かれているが、精神的にはきついものだったようで、退任後は暫く自律神経失調症の症状も顕れていたというから、大変である。

そうした心身ともの金属疲労を癒したのが何かと言えば、債権者12000人にも上る巨大破産事件の管財人業務に没頭したということだから、もう仕事人間の真骨頂であろう。

その他、前作『一見落着』とともに、本書でも弁護士業務に関する軽妙かつ味わいあるエッセーが収められ、絵心も披露されている。

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