Book:アーチャー『遙かなる未踏峰』読了
ジェフリー・アーチャーの小説は、比較的ワンパターンな感じで、大体が子どもの頃の才能に親がビックリして諦めた頃に名門校に入って・・・というのが多いが、今回もそのパターンだ。
政治を舞台にすることや実業を舞台にすることが多かったが、登山というのは新境地かもしれない。
それと、19世紀末から20世紀の社会思想に親しい人にとっては、バーナード・ショウとかフェビアン協会とかが出てきて面白さも格別かもしれない。
日本に置き換えて言うなら、明治の法律学生が東大に入って穂積先生とかが出てきたり先輩に鳩山先生がいたりとか、そんな感じかもしれない。
まだ上の半分くらいまでしか読んでいないが、漫画本を除けば今年の読書はじめである。
(追記)一流のストーリ・テリングに読みやすい翻訳で、あっという間に上下巻を読了してしまった。
しかし、妻の編んだ毛糸の手袋では凍傷になるのもむべなるかな。
Wikipediaのジョージ・マロニーの項目を読むと、三回の遠征があったようだが、本書ではそれが二回にまとめられている。そのほうが物語としてはよいのであろうし、その程度の脚色は許されるのであろう。
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