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2010/12/16

WikiLeaksはアメリカの尊厳を高めたらしい

フィナンシャルタイムズ・JBPress
米国はアサンジ氏に勲章を授けるべきだ
ウィキリークスがもたらした意外な効用

要するに、米国は外国機密文書によっても公の見解とほとんど違いないことを述べていて、二枚舌を使っているという決定的証拠は見つからず、これまでアメリカの外交には必ず邪悪な裏の意図がある、陰謀があると主張してきた陰謀論者たちはがっかりし、アメリカの評判を高めているという結果をWikiLeaksはもたらしたというわけである。

個人的に面白かったのは、こうした陰謀論が大好きな人々が世間を知っているという顔をしていて、陰謀論に与しないと「よほどの世間知らずだと見なされた」ということを、イギリスにおいても語られている点だ。
翻って我がニッポンに蔓延る陰謀論も、時としてロマンチストの空想の産物であったり、アメリカとかCIA
の陰謀にしておけば痴漢も汚職も正当化できるという意図に基づいていたりと、色々ではある。

ニッポン発の公電から、目障りな経済評論家や政治家を陥れてやれと匂わす通信が出てくれば、この人たちもそれ見たことかと思うのだろうが、そもそも本人たちも本気で期待はしていないだろう。何も出てこない時の言い訳も考えているだろう。「本当に大事なことは公電で伝えたりしない」と。

が、アメリカの外交当局は本音に基づく外交をしてきたかもしれないが、ニッポン政府は、いやニッポン人は、本音と建て前の使い分けが処世術だとみんな思っていて、本音をさらけ出せばまとまるものもまとまらなくなると、心から信じている。
制度的に後で公開されるとなると、意思形成すらできなくなると最高裁も言っている。

日本を舞台にした陰謀論が、実はロマンチストの夢想か責任転嫁の言説だということが明らかになる日は来るのだろうか?

cf. WikiLeaksの英国における議論については、「小林恭子の英国メディア・ウオッチ」がとても参考になる。

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