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2010/11/19

juvenile:少年犯罪の真実

EMAのセミナーで河合幹雄先生のお話を伺った。

河合先生は法社会学者で、治安の悪化を危惧する声に対して統計に根ざした真実を明らかにしている。


この日のセミナーで印象的だったのは、日本の一般犯罪が外国に比べて極めて少ないのに対し、少年犯罪はそうでもないこと、つまり子どもは悪いことをするという点で日本も外国も同じだが、犯罪検挙数で見て14歳から16歳がピークとなり、18歳くらいになれば12歳くらいと同様の水準まで低下するということだ。

つまり、日本の少年は一時非行に走っても、その大部分が更生して立ち直っている。このことは、河合先生によれば、外国には真似できない、日本の優れたところだそうである。

その河合先生の解説によれば、メディアの影響で少年非行が増えるということについて、イエスともノーともいえるそうだ。
性表現の氾濫が性犯罪を増加させる因果関係はないという。対して暴力表現は暴力のエスカレートを招くし、自殺に至っては自殺の報道だけでも連鎖的な自殺を招くということで、自殺についてはメディアの有害情報の「有害性」が際だっている。

その性表現について、戦後、一貫して性表現規制は強化され続けている。しかし一方で、性表現は露骨になり、性行動もまた自由になり続けている。規制が強化されれば性表現も性行動も萎縮するはずなのに、そうなっていないのはなぜなのかと、疑問が浮かぶ。

少なくとも、性表現メディアの隆盛は、写真やビデオの質が向上したことに加え、一人暮らしでそれらエロ雑誌やエロビデオを購入して視聴できる環境の人が増大したことが大きいと、河合先生は言う。

このほか、警察の取り締まりの裁量・匙加減が絶妙であることや、恣意的運用の危惧など、講演時間はあっという間に過ぎ去った。

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