jury:死刑か、無罪か、究極の裁判員裁判始まる
jiji.com:鹿児島夫婦殺害、被告が全面否認=期間最長40日、死刑求刑も−裁判員裁判
この事件では犯人性が正面から争われ、自白がなくて否認している中、物証だけで犯人性を判断しなければならない。
その上、無実を訴える被告人に対し、有罪とする場合は死刑を科すかどうかも判断しなければならない。
従前、裁判員には無理だ無理だと言われてきた事件がついに登場した。
この事件の審理期間が40日というのも、重大事件だけに当然だが、それでも重い。
裁判員はもちろん40日もの長期、通常の仕事を休まなければならない。そして弁護人も、40日もの間、他の事件が入らないということでは、果たして事務所は傾かないのかと、人ごとながら心配になる。その点、この事件に従事することで給料をもらう裁判官や検察官は、その意味での負担は0なのだから、少なくとも検察官と弁護人との格差はますます大きい。
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