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2010/09/08

Twitterと空き巣

Twitterで、「今、どこそこで何々している」とかアップしたり、旅行記をリアルタイムで報告したりしていると、家が留守だとばれて空き巣の危険が高まるというのである。

「Twitter 空き巣」でググってみると、結構あるので、話題となっているのだろう。

確かに、自分が外出中とか旅行中だということを世の中に知らしめることで、自宅が留守であることを世の中に知らしめることにはなる。
それに、普段からツイッターで所在情報をGPS付きで流していたりすれば、自宅でも同じことをしているかもしれず、ひょっとするとツイッターのログを追うだけで、どこそこの家が留守だという情報を集められてしまうかもしれない。

この話が成立するのは、Twitterが実名で利用することが多いことや、位置情報を知らせることが多いこと、今を伝える使い方が多いことなどによっている。用心深い人は、実名を明らかにしないで利用したり、位置情報を極力明らかにしないようにしたりして、上記のリスクを低めているのだ。

そのようなコントロール可能性がある以上、「後は自己責任でやりたいようにやってね」というのがネット社会の常識だと思うが、この常識はビギナー、特に高齢者や青少年には直ちには通用しない。
高齢者は、リスク回避の用心深さを普通であれば期待できるとしても、ネット情報の便利さ・伝播力などに慣れていないかもしれない。また青少年は、とにかく無防備な子供が多い。
もちろん20代から50代にかけての大人層も、不用心な人はいるし、用心深い人もいる。人によるとしかいいようがないが、リスクを回避する行動がとれない人の比率が高いのが高齢者と青少年だということは前提として良いだろう。

いずれにしても、携帯電話とかパソコンとか機械を買って通信サービスを受ける場合は、その機械売買契約の際にリスクも含めた説明を受けることが可能になる。ところがTwitterのようなサービスを受けようというときには、リスクの説明を受ける機会はない。説明があれば大丈夫というものでもないが、全く説明を受ける機会もないままリスクの多い使い方が可能なメディアを利用できるというのも、何とも危ない話だと思う。

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