article:法律のひろば特集「法的側面からみたインターネットの抱える課題」
法律のひろば2010年7月号は「法的側面からみたインターネットの抱える課題」と題する特集で、特にツイッターやライフログ、クラウドコンピューティングなども取り上げられている。
(目次)
町村泰貴「インターネットの法律、その現状と課題」
伊藤琢範「サイバー犯罪等の現状と対策」
小玉大輔「インターネット上の表現行為に対する名誉毀損罪の成否をめぐる最高裁判例(最一小決平成22年3月15日)」
桑子博行「ネット上の人権侵害に対するインターネットプロバイダの取組」
杉原隆之「ネット上の人権侵害に対する取組」
深井俊至「インターネット上の著作権侵害・商標権侵害」
高木篤夫「新たなインターネット上のビジネスにおける法的問題」
本井克樹「電子取引法制の到達点と残された課題」
このうち、冒頭の論考で取り上げたのが、現状と課題ということから、電子書籍とiPadやKindleの登場、ツイッターやYouTube、UstreamなどのCGM、オークションにとどまらず、ドロップシッピングやライフログ利用も行われている電子商取引、そしてGoogle現象とクラウドコンピューティングという諸現象である。
法的課題の面からは、違法有害情報関連の動きがかなりの分量を占めている。この原稿を書いた時期がフィルタリング、ブロッキングで最も盛り上がった時期だけに、「多数の問題」があると書いてある。
現象面で取り上げたクラウドコンピューティングに関しては、高木先生の論文でかなり突っ込んだ検討が行われている。
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コメント
定期購読している雑誌です。この雑誌は司法研修所教官の読書率がたかいので実務的な影響はかなりあるというのが実感です。
投稿: madi | 2010/07/05 15:32