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2010/06/22

news:石油連盟会長の山師的弁

ポジショントークとして気持ちは分かるが、責任ある立場での発言とは思えず、結局業界団体として業界の利益しか考えないことを顕にしている。

asahi.com:「罰則多いと原油掘れない」 米の事故巡り石油連盟会長

てっきりアメリカの会長とか、世界の会長が述べたのかと思ったが、実は日本の石油連盟会長の弁である。

石油連盟の天坊昭彦会長は「政府が民間企業にペナルティーをかけてカネを払えということが頻発すると、恐ろしくて(原油の)井戸が掘れない」と述べた。採掘企業が負う責任の範囲には、上限を設けるべきだとの考えだ。

自然環境の脅威に対して人間ができることは知れているので、責任を問うのも限度があるべきだということが正当なのは、自然災害に対してであり、例えば火山の噴火についてはいくら防護措置をとっても規模が大きければ被害は避けられない。津波も同様。
それに対してBPの海底油田事故は、自然災害ではなく、すべて人為的な作業の中で大災害を引き起こしてしまったという問題である。

水銀を垂れ流して人身被害をばらまいたチッソとか、PCB入り油を食用に売って人身被害をばらまいたカネミとかが、その人身被害の広がりに同様の発言を出来るかという問題だ。
昔から鉱物を掘って一山当てる商売を「山師」といい、その儲け話に乗って金を出させられる側はたいてい酷い目に遭う。山師の側は、また次のカモを求めて別の土地に移っていく。もちろん採掘場の後始末などはしない。そんな無責任な態度の伝統が、上記の石油連盟会長の弁に受け継がれているようである。

ただでさえ、必要悪ではないかと思われ始めている化石燃料の業界だ。自然環境に対するダメージより自分たちの業界利益が優先と取られる発言をすることには、世間の反感が一挙に高まるリスクがある。
業界利益が本音だとしても、もっと敏感になるべきだと思う。

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コメント

うーん...ここで言ってる
政府によるペナルティーってのはなんのことなんですかね。
被害者への賠償額というのであれば
先生のおっしゃる通り、石油発掘による利益よりも
損害発生リスクのほうが大きいのなら
社会的に有害なビジネスということになるので
是非とも石油発掘をやめていただくことが
社会全体の利益になるわけですが...
株式会社形態や保険でリスク中立的になっているわけですし
ただ、別企業の発生させた損害のための基金に
拠出を求められていることに
苛立っているようにも読めるのでそうではないのかもしれませんね

投稿: 故元助手A.T. | 2010/06/23 09:07

でも今回の事故とは無関係に金を払えっていうことをペナルティーと言ってるなら、それが頻発したからといって怖くて石油を掘れないということにはならないでしょう。

ヤクザに恐喝された琴光喜が怖くて相撲が取れないといっているようなもので、関係ねぇだろと。

今回の事故を起こした企業が、事故に対する責任の一部として将来の可能性ある事故の損失補填のための基金に金を出せということをペナルティーと言っているなら、微妙ですね。その基金により、逆に将来的には安心して石油を掘れるようにもなるわけで。

投稿: 町村 | 2010/06/23 09:47

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