misc:取らぬ狸の皮算用に恥じない人々

毎日jp:子ども手当：満額断念「当初から無理」　冷めた反応や批判

どうせそんなことだろうと思ったというのが普通の感覚だと思ったが、こんな人もいるらしい。

地方公務員男性（３１）は「マニフェストに掲げたことを実行しないのは、国民への裏切り。支給額を組み込んだ生活設計を考えていたので、いまさら減額されては困る」と怒りを込めて話した。

31歳にもなって、取らぬ狸の皮算用で生活設計するかな。
政治不信とはどこの世界の話かと思うような奇特な人である。

これに比べると遙かにまともなのが、その上の発言。

文京区の主婦（３４）は「ウキウキしながら待っていたが、当初から無理があるのではと思っていた」と話しつつ、「財源の裏付けを取り、きっちり実行できる確信を得てから公約してほしかった」とチクリ。

昔、野党の公約は毛針だ毛針だと叫んで、マスコミが問題視したが、結局問題とはならずにその後も言い続けた自民党政治家がいたが、子ども手当は毛針だったことは否めない。既に毛針だったことを認めていたのがガソリンの暫定税率廃止。
同様に、高速道路の無料化も、「すみません、毛針でした」と素直に撤回すればよいのに。

少なくとも前回選挙のときに民主党に投票した人々でも、これらのばらまきはどうせ無理無理と思いつつ、他の面で期待を込めて投票した人はたくさんいるだろうから、そうした人たちの期待に応えるような政策を実行していくことが重要だ。

ばらまきを温存しつつ、増税するのは筋が通らない。財政再建は大事であり、増税も当然やむを得ないが、その前に無駄排除だけでなく、ばらまき撤回もすべきである。