disputeマンション管理組合臨時総会第2幕
理事間の紛争が解任合戦になっているマンション臨時総会が第二幕を迎えた。
最初は、理事会で理事長解任を一部理事たちが提案し、その場で可決という三越のようなシーンから始まり、それに対して一般組合員が臨時総会の開催を求めて、理事長解任をした理事たちの理事職からの解任と数名の理事の追加選任を議題とした。これが前回で、その提案は可決された。
今回は、その解任された元理事たちが賛同者を集めて臨時総会召集を求め、理事長の理事解任を提案したというわけである。
前回の臨時総会は解任提案されていた理事たちが退席したので、議事自体は揉めることもなく、ただこうした混乱に対する不安や不満の声が色々と出されて、それなりに有意義な総会であった。
今回の臨時総会は、理事長派と反理事長派とが対峙する場となったので、それなりに揉めることが予想された。案の定、冒頭の議長選出で15分くらいかかった。
しかし、選出された議長は、反理事長派の元理事たちに理事長解任提案の理由説明を十二分にさせたこともあり、議事は比較的混乱なく終始した。
中に、相当以前からの区分所有者が、仲間割れすることなくみんなで理事長と理事会を支えていこうという発言をし、それが支配的な空気になっていったというのもある。
そういうわけで、前回の臨時総会のいわば延長戦というか、あるいは前回が表だとすると今回は裏か、そんな感じで理事長解任提案は否決されたのであった。
次は通常総会が秋にあるのかな?
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コメント
今回は、あまり揉めなくて良かったと感じました。本件のパターンは、マンション理事長問題としては普通の流れのように思いました。問題スタート時の理事長及びその反対グループ共にそれなりの支持者がいるという、「完全な悪者」がいないパターンの様に読めました。このような場合(原因は分からないので軽々しく言えませんが)、法的解決が難しい印象を受けました。私見では、このパターンは、今はやりの「管理会社の変更」を検討する時にありがちな気がします。なお、「相当以前からの区分所有者」様の発言こそが、解決への道であると共に、この場でそのような発言された事はすばらしいと思いました。
投稿: はる | 2010/06/01 09:08