internet-radio開始へ
ようやっと、というべきか。
asahi.com:民放ラジオ13社、ネット同時送信へ 首都圏・関西
在京、在阪の大手民放ラジオ局13社が3月から、ラジオ番組をインターネットに同時に送信する新サービスに乗り出す。電波で流れている放送がCMもふくめて同時刻にパソコンで聴けるようになる。ラジオ離れが進むなか、放送と通信の融合が本格化した。同時送信を始めるのは、在京のTBSラジオ▽文化放送▽ニッポン放送▽ラジオNIKKEI▽InterFM▽TOKYO FM▽J—WAVEと、在阪の朝日放送▽毎日放送▽ラジオ大阪▽FM COCOLO▽FM802▽FM OSAKAの計13局。
大変結構なことで、インターネット経由の放送ができれば、双方向コミュニケーションもより用意になる。聴取者参加型の番組も、電話をかけてというような必要はなくなる。
のみならず、送信するときも、現在の中途半端な放送局サイトから、ハイパーリンクを駆使したサイト作りが可能となるだろう。
見えるラジオはどうなるか、上記記事には書かれていないが、インターネット経由ならより容易に、より豊富な情報が送信できるわけである。
こうなると、電波による放送がいずれ縮小に向かうのは火を見るより明らかであろう。そうなると、ネットの使えない山間部とかは、不便が加速するかもしれず、それを補うためにユニバーサルサービス料が何らかの形でインターネット利用者に課金されることも考えられる。
災害時のネットの脆弱性とラジオの有用性は、今のところは否定できない事実だろうから。
#しかし核攻撃を受けて通信網がズタズタになっても大丈夫な他局多極通信網がインターネットの始まりだったのではないかと、疑問に思わないでもないが・・・。
ところで、
地方局に配慮して、当面は聴ける地域を制限するとしている。在京局は首都圏の1都3県、在阪局は関西の2府2県のパソコンからしか聴けないような仕組みを工夫するという。
地方在住者に対する不当な差別だ。電気通信事業法6条に違反する可能性がある。
(利用の公平)
第六条 電気通信事業者は、電気通信役務の提供について、不当な差別的取扱いをしてはならない。
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 最高裁サイトに証明責任関係を判示した裁判例はどれくらいあるか、AIに聞いてみた(2025.05.16)
- 任天堂Joy-Conドリフト問題についてのEU消費者保護部局の共通見解をNoteBookLM(2025.05.06)
- 生成AIもどんどん賢くなっている(2025.01.16)
- TwitterX:醤油なめ少年の家裁送致(2023.08.07)
- Mook:法律家のためのITマニュアル(2023.07.19)
「生活雑感」カテゴリの記事
- 6月のフランスは(も)猛暑(2025.06.30)
- 2025年あけましておめでとうございます(2025.01.01)
- 2024謹賀新年 A happy new year! Bonne année!(2024.01.01)
- Ohtaniさんビデオby MLB(2023.09.19)
- 東日本大震災被害者の13回忌(2023.03.11)
コメント
nternet-radioは大変期待大ですね。
> ネットの使えない山間部
携帯への置き換えで技術的には代替可能じゃないんでしょうか。技術的にもpush型でalertできるのが災害緊急連絡等には有益なのでは、と思ってしまうのですが?(以上、素人考え)
とは言え、
> 不当な差別的取扱い
の認定はすごく難しくないでしょうか?
経済学の主義主張に依存する議論になるのでしょうが、「地方局の経営に配慮することが、地域住民の利益にも合致するのだ」などと理屈づけされれば、理論や実証では論破できないのでは?と思ってしまいます。
あと、細かいですが「他局通信網」は「多極通信網」ですよね。
投稿: MaRCo | 2010/02/14 23:48
MaRCoさん、携帯通信網がデータ通信にも安い定額料金制を普及させてくれれば、かなり問題は解消しますね。
なお、差別的取り扱いは北海道民の歯噛みですので、あまり深く追及しないで。
誤字は直しておきます。
投稿: 町村 | 2010/02/15 00:06