politique:鳩の飛ぶ方向
昨晩の鳩山首相の決断は、ガソリン等暫定税率の事実上の維持に関して、少なくとも財政規律を破綻させない方向に踏みとどまったという点で評価できる。
マニフェストに明記されていることを反古にするということは批判されてしかるべきだし、マニフェストと横文字にしたって、数字を書いたって、所詮は選挙公約だということで、前のエントリに書いたように期待できるかもという信頼は決定的に傷ついた。→election:ところで民主党は次の選挙にマニフェストをどんな顔で発表するのだろうか?参照
が、それを除けば、最大野党も批判はしようのない真っ当な決断だ。→谷垣総裁も、あの山本一太議員も・・・
もともとマニフェスト時点で無理ではないかと評判が悪いバラマキ策の典型例だったし、エコロジーのためにも愚策だったし、脱化石燃料という地球的課題やエネルギー安全保障にもそぐわないし、物流関係の利益を除けばデメリットばかりだった。
要するに暫定の課税を何十年も続けているという点が問題だったので、これを恒久的な税金に改めるというのが唯一の解だ。
その課税根拠は環境改善というのも見やすい通りだ。→politique:現行制度をなるべく活かした改革を望む
同種の愚策バラマキの高速無料化は事実上の先送りで落ち着いているし、これも結構なことだ。
民主党政権は、バラマキよりもほかに、リベラルらしい政策をがんばってこそ、支持が得られるというものである。
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コメント
こども手当なんかより、生活保護の適正支給を行うべきじゃないのでしょうか。稼働年齢の男性が、生活保護をもらおうと思ったら、とてつもなくハードルが高くて、ホームレスにならざるをえない場合が多いと聞きます。
投稿: Inoue | 2009/12/22 13:07