matimulogの2009年
今年も残すところ、3日。
matimulogのアクセスランキングで2009年に上位20位を占めたものは以下の通りである。
1 2009新司法試験合格者名簿(16507)
2 2009新司法試験合格発表(8077)
3 LS:鳩山邦夫法務大臣のブログ(5425)
上位3位がいずれも司法試験関係であることからすれば、このブログの読者層は推して知るべしで、司法試験の受験者(現在・将来・過去)、実施側関係者(直接または間接)が大半を占めているということだろう。
その中でも、鳩山邦夫氏のユニークさは、このブログでも注目の的であった。2007年以来のロングエントリである。ちなみに鳩山大臣関連では、鳩山法務大臣は新司3000人合格を多すぎとというエントリもあった。
4位以下には、すこし世相も見えてくる。
4 vote:最高裁判事の国民審査下調べ(5400)
今年は、総選挙の年だったので国民審査も行われたが、初めて投票行動に影響を及ぼす選挙運動が行われた年として記憶されるべきだろう。もっともやり玉に挙げられたのは、単純に一票の格差事件で是正すべきとの意見を述べなかったという人で、最高裁判事の評価にはもっと多様な評価軸が必要である。
関連エントリにvote:国民審査投票権を行使しようのサイトなどがある。
5 consumer:ドロップシッピングの消費者被害(3840)
6 arret:最高裁過払い金請求に少しブレーキをかける(2965)
この2つは、一応消費者問題関連である。ドロップシッピングという仕組み自体は消費者被害をもたらすようなものではない。ただ、消費者が販売者側に回るということで、ネットならではの枠組みの流動化があり、それに伴ってリスクも消費者側に生じる。売った商品が届かなければ、売った人が責任を負うのは当然だが、そのことをドロップシッピングに手を出す素人が認識しているかどうか。
ただ、圧倒的多数の消費者被害は、内職商法的な手口である。これに特定商取引法の適用がないというのは、法の不備というよりも解釈論の貧困である。
過払い金については、バブル状況だといわれ、また消費者金融が倒産に追い込まれて、借りたい人が借りれなくなる、そうすると闇金に流れるという人が結構いるのだが、これなどは麻薬を禁止すれば暴力団が資金源にするだけだから禁止すべきでないといっているようなもので、ナンセンスの極みだ。
7 星野奈津子blogの舌禍事件(2771)
何年も前の話題なのに、未だに検索でやってくる。星野奈津子という人はよほど人気があったのだろう。
8 police:神戸で職質を受けると、こうなる(2758)
9 mediaに中立性を期待する日本人(2731)
前者はYouTubeに職質をうけたシーンが動画で載ってるもの、後者はTwitter関連で、いずれもネットの話題だ。
10 bankruptcy:一橋出版が破産(2473)
法律のブックレットを多数出していることで有名だった出版社だが、あの知的資産はどこが引き取ったのだろうか?
全部オンライン出版に切り替えてみてはどうか?
11 univ:非常勤講師の悲惨さ(2404)
昔からいわれていることではあるが、高学歴ワーキングプア問題に関連して世間的にも多少光が当たり始めたかもしれない。
12 Book:吉田久判事の『気骨の判決』(2356)
テレビドラマにもなったので、一応注目を浴びたが、本来は大津事件と並び称される価値があるといってよい。
以下、コメントとリンク略。右下の検索窓で、このブログ内で検索とやれば検索できる。
13 comic:そこをなんとか第3巻(2324)
14 lawyer:平成の総理大臣の弁護士観(1981)
15 知らなかったでは済まされない、mixiアプリの個人情報漏えい(1892)
16 arret:弁護士法違反の債権譲渡と私法上の効力(1787)
17 UNIV:アカハラで自殺に至る東北大院生(1712)
18 市議で辞めてもらいたい人enquete(1671)
19 bar-exam:2009新司法試験短答式の結果(1657)
20 book:民法:債権法改正の基本方針(1649)
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