media王も老いては目が見えなくなる
ネット検索サービスを「我々の記事を盗んでいる」と指摘。グーグルについて「ネット検索しても、サイトが見られないようにすればよいのでは」と尋ねられ、「そうしようと考えている」と答えた。
メディア王と呼ばれるような人でも、残念なことに、情報が伝播するルートで有力なものが紙媒体、放送、そしてネットワークと拡大したということに目を背けている、というか見えていないのかもしれない。
既存のメディアが既存のやり方で商売をしたいと思うのは無理もないが、ネットが情報流通の多方向・多元化にむかって進化を続けている中で、そこに情報を出さない、背を向けようというのは以下にもアナクロニズムだ。
江戸幕府の鎖国政策はその時代にマッチしたのか、少なくとも200年は平穏な世界を作り出すことに成功したが、今の時代で鎖国して生きていこうという国はあり得ない。まして基本的に外に発展していこうというメディア産業が、有力な情報伝播ルートに対して閉ざすという選択肢はあり得ない。
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