US:死刑執行の失敗
身の毛もよだつような話だ。
薬物注射による死刑執行をしようとしたところ、針が静脈に入らず、幾度も失敗を重ねて2時間、ついに州最高裁が中止を命じたということである。
裁判所の判断が2時間の間にでるというのも凄いと思うし、執行停止申立てを直ちに提出する事ができる人が死刑に立ち会っているということなのであろう。
この結果、他の死刑囚についても執行が延期されたし、この何度も失敗された死刑囚については、記事中に次のようにコメントされている。
「ブルーム死刑囚の執行失敗は残虐な刑を禁じた憲法に反し、再度の執行はできないはず」
残虐な刑を禁じた憲法に、刑罰の執行失敗が違反するのかどうかは疑問なしとしない。しかし失敗してやり直す可能性がある死刑方法が憲法違反だということであれば、論理的には正しいであろう。
残虐な刑を禁じた規定は日本国憲法にもあるが、日本では死刑が残虐な刑に当たるかどうかが議論されており、失敗の可能性のある処刑方法だからということは議論されていない。しかしいずれにしても、銃殺も絞首刑もアメリカでは残虐な刑罰に該当すると解されているようである。
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