JAL:身売りの途を探る
イタリアのナショナルフラッグ・アリタリア航空はエールフランス傘下に入って再建を目指している。
日本の航空会社は、さてどうするか?
毎日jp:日航:経営再建策の柱の一つに デルタ航空と提携検討
これに加えて、
実現すれば、日本と欧米の大手3社による世界最大の航空グループが誕生することになります。
報道は、日航が助けを求めて両者に話を持ちかけているだけでなく、デルタとエールフランスまでもが統合する方向であるかのような方向でされているが、その必要はあるのであろうか?
いずれにしても、資本提携だけで再建が可能なものではない。当然のことながら、コストカットが必要であることは当然で、それをしないまま資本を投下するのは、ザルに水を注ぐようなものだ。
そんなことをするのは、新銀行東京に対する石原都政など、自分の金ではないと思っている行政官くらいのものであって、外国航空会社が資本提携するには再建によるメリットを享受できる時に限られる。
そのようなコストカットへのシナリオは、自力で行うか、民事再生を申し立てて再生手続の中で行うか、あるいは日産のゴーン社長みたいなのがデルタないしエールフランスから送り込まれてやるか、いずれかだ。
しかし、これまでの経緯から見ると、自力でという線はもはや残されていないのではないか?
既得権益を手放すくらいなら会社がつぶれても構わないという人々を無理矢理追い出すには、法的倒産か行政庁のインフォーマルな指導か、はたまた外圧か、そのいずれかが必須である。
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コメント
ある種のアドバルーンじゃないでしょうかねぇ?
なんか、年末に1000億を返済する必要があるとかだそうで、基本的に「今すぐ」なのだろうけど、普通に考えて無理なように思いますね。
投稿: 酔うぞ | 2009/09/12 08:30
拓銀がつぶれたときには、北海道銀行との合併で乗り切ろうとして、ところが不良資産が後から後から明らかになるという不誠実な交渉態度だった上、倒産寸前で助けてもらうという立場を理解してない都市銀行だったため、北海道銀行も切れたという経緯があります。
その後、再建受け皿になったのは北洋「相互」銀行でした。
これを今回のJALに当てはめると、ANAに合併を持ちかけて断られ、スカイマークエアラインか何かに資産と路線を引き受けてもらうみたいなことになります。
そういえば、ANAに合併を持ちかけて挫折するところまでは、もう現実のものになったのでしたっけ?
投稿: 町村 | 2009/09/12 09:02
日経新聞にこんな記事が出てます。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090912NT1C1100N111092009.html
>日航とデルタの提携報道が流れた11日夜、日航の社内には困惑が広がった。
>「デルタから出資の打診があったが、何も決めていない」(役員)
つまりは、脳死状態の会社だから何も自力では決められない、のだと。
投稿: 酔うぞ | 2009/09/12 10:35
>既得権益を手放すくらいなら会社がつぶれても構わないという人々を無理矢理追い出すには
株主が集まって、総会開いて、経営陣を入れ替えればいいのでは?
投稿: Inoue | 2009/09/13 19:00