France民訴研究会、法典の最後まで検討終わる(追記あり)
5年越しの研究会であった。
これから、収穫の時を迎える。
(追記)
ちなみに、フランス民訴法典は、まだ未完成で表題だけがある部分も残っているのだが、一応条文番号としてはほぼ完結し、約1500条という大法典となっている。
第1巻 あらゆる裁判所に共通の規定---日本民訴第一編「総則」にほぼ相当
第2巻 各裁判所に特有の規定---日本民訴第2編以下にほぼ相当
第3巻 いくつかの事件類型に特有の規定---日本法では、家事審判法、人事訴訟法、非訟事件手続法などに相当するが、日本法にない手続や民事執行法の形式競売に相当する部分もある。
第4巻 仲裁---日本の仲裁法に相当
第5巻 執行手続---日本の民事執行法・民事保全法に相当するが、実際の規定はまだここに法典化されていない。
第6巻 海外領土に関する規定---日本法にはない。
この5年の間に、第3巻移行を翻訳してきたが、既に翻訳した部分が本年初めに全面改正されたり、EU少額裁判やEU督促手続の国内手続が入ったり、日進月歩であった。
なるべく早い時期に順次公表し、その間の変化もアップデートしたバージョンをとりまとめて単行本としたいと考えているが、約1年はかかるであろう。
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