Book:尾辻紀子:法学事始
これは面白い。ボアソナードや富井政章などが登場する「小説」仕立ての本である。
副題に「ボアソナードと門弟物語」とある。
ボアソナードとかブスケがしゃべっているのは、とても新鮮だ。
また、リヨン好きの人にとっては、フルビエールとか、プレスキルとか、大学橋とか、懐かしい。
追記 読み終わったが、面白いというのは企画だけで、中身は残念な仕上がりとなっている。
断片的だし、時代はぶつ切りで前後するし、ボアソナードに焦点を絞るでもなし、弟子たちに光を当てているのはよいが、それぞれが中途半端で不満を覚える。
題材は数百ページの大作になりそうなものだけに、もっときっちりと取材して断片に終わらせない構想を膨らませて書いて欲しかった。
とても残念である。
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