Book:運命の人
山崎豊子、渾身の全4巻である。
ご存じ西山記者事件(外務省秘密公電漏えい事件)を題材とした、マスコミと沖縄のダブルテーマ小説である。
正直、第4巻がそれまでのところと調和していないきらいは免れず、それは執筆時期にもよるのかもしれない。
第4巻で取り上げられている沖縄の諸事件も、もう少し色々なことがあったような気がするし、一つ一つの出来事が孤立している印象も受ける。第4巻の内容だけを3巻モノに独立させても良かったような気がするが、それは無い物ねだりなのかもしれない。
ネタ元の事件については、次の二冊を忘れることができない。
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