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2009/06/06

Nagano:お酌禁止令

興味深い。

asahi.com:長野県職員の宴会「お酌禁止令」 副知事が音頭、大歓迎

「お酌禁止令」のきっかけは、長野県内の蔵元が3月、県庁に日本酒のPRの要請に訪れた時の一言だった。 ・・・「最近はお酌を嫌う若者も多い」と発言した。  これが、かねて「お酌文化」に疑問を抱いていた板倉副知事の耳に入った。元総務官僚で、在豪日本大使館に勤務経験もある板倉副知事は、「お酌の習慣は欧米にはない。嫌々飲まされるという日本酒のイメージをなくすにも、お酌はいらない」と改めて感じた。  早速、年度替わりの県幹部の送迎会の冒頭あいさつで、「お酌禁止」を宣言。その後もあいさつを頼まれれば、必ず「手酌で自分のペースで飲みましょう」と呼びかける。

確かに欧米にはつぎあう習慣はない。が、形は違うが、おごりあう習慣も見られる。

例えば、スコットランドのパブでのこと。パブではカウンターでビールを買ってテーブル席で立って飲む。座ってもよいが、立ってぶらぶらと話しながら飲む方が居心地がよい。

それで、何人かのグループで飲みに行くと、誰かが全員のビールを買って来て飲めと渡す。かなりの人が飲み干した頃合いを見計らって、別の誰かが全員のビールを買ってきて、また飲めと。これが延々と続くので、10人くらいで飲みに行くと10パイくらい飲む話になる。

実際には、飲みたくない人がいれば無理強いしないとかの細かいバージョンはあるのだろうが、そういう習慣に染まって育っていない「外人」にはなかなか見えにくい機微だ。

また、おごりあう様だと言うことは分かっても、自分の番がいつ回ってくるのかとか、大体どれくらい飲み干したら次を買いに行くのかとか、そういうタイミングはついぞつかめない。

ということで、日本人ケチ説を広めてしまったかも知れないが、この辺は韓国や中国に行って金を払うのが難しいのと同じである。

中国では、南京とか上海とかにしか行ったことがないのでその地方に限ってだが、飲め飲め攻撃は日本以上である。お酌はしないが、乾杯してくれと言ってテーブルの反対側から来るし、それに対してもう飲めませんと断るシーンはほとんど見られない。目下の者から目上の者にというだけでなく、目上の者から目下の者に乾杯を提案することもしばしば見られたし、たばこを吸えと言って投げてよこすことも。これはまあ吸わないと言ってもよいみたいだが。

あと、飲めない人はもちろんいるので、ジュースとかヨーグルトドリンクとかで乾杯に応じてもよい。

日本の習慣は、お酌をしないといけないという規範が一人歩きしている観があるが、副知事がやめようと号令をかけて県職員の飲み会でやめ始めると言うあたりが逆に日本的な感じがするし、習慣を排することはなかなか難しいだろうと思う。

でもクールビズだけは根付くとよいなと思うが。

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コメント

まあ、お酌なしなんて日本の伝統が損なわれる!ということで、お酌賛成派も多いような気はしますね。
でも、まあ、長い眼で見れば、言語や服装も含め、日本は良くも悪くもチャンポン文化ですから、いいとこどりで合理的な社会に変わって行ってくれればいいなと思っています。

投稿: しんじろう | 2009/06/07 20:17

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