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2009/06/01

LS:官製談合でカルテル成立

asahi.com:法科大学院定員、700人以上削減 10年度以降

文科省の強力な圧力により、ほとんどのロースクールが2割削減を軸として定員削減を強要され、ほぼ完成したという報道である。
アウトサイダーとなったのは北海学園大、専修大、中央大、立教大の4校だが、このうち中央大学は最大の定員を維持する。もともと少人数で削る余地がほとんどないというべき学校とは事情が異なる。

さて、定員削減は言われているように教育の質を上げるものであろうか?

確かに、学生定員が少なくなれば、教員の側が学生一人あたりにかける指導量が上がり、従って教育レベルも上がるということが考えられる。
しかし、新司法試験をクリアするのに必要な勉強量がそもそも過重負担となっている現状は、ほとんど解決されないであろう。

さらにもっと悪いことには、学生定員が減れば教員定員も当然減らすということになりかねないところだ。そうなれば、教育の質を上げることなどはそもそもあり得ず、ただ見かけ上の合格率が上がるだけという目くらましの結果しか出てこない。

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