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2009/06/12

Digital Forensic活用例

asahi.com:印鑑販売拡大、統一教会幹部が指示か メールを押収

こういった共謀とか教唆の事案となると、メールの捜索差押えが強力なツールとなる。
しらばっくれても、自分のパソコンの送信履歴を消しても、サーバに残っていたり、宛名の相手が消去していてもコピーがあったりバックアップがあったり。

捜査関係者によると、メールの記録は新世の関係先から押収された。それによると、田中容疑者は、渋谷区などでの布教を担当する統一教会南東京教区の教区長(50)と一日に何度もやりとりしていた。田中容疑者からは教区長に印鑑の販売状況を報告したり、社員の賞与額について指示を仰いだりしていた。教区長はたびたび売り上げを伸ばすよう指示していたという。

昔みたスパイ大作戦という番組では、指令がテープで送られてきて、そのテープは1分後に自動消滅するというのがお決まりだった。
メールも悪事に使うのなら、そういう機能が必要で、それらしきことが書かれたメールソフトも売られている。しかし、例えば私の場合、職場、自宅、モバイルパソコン、iPod touchなどに残っているほか、サーバでも転送している場合がある。gmail利用者でウイルス対策はばっちりといっている人たちは、グーグル様にも保管をさせているだろう。そういうのを全部消すのは、普通のユーザには無理である。

最近ではネットワーク・フォレンジックなども発達しているようで、あちこちに残したトレースが、必要な場合にはよみがえってくるという可能性を残しながら生きている。お馴染みライフログの問題性にもつながってくる。

ちなみに腹立つのは、本人が自分の情報を見たいと思っても簡単には取り出せないが、捜査機関とか某検閲国家のような国家権力は自在に取り出せるというところで、特にグーグル様の某国に対するへたれ気味を見ると、「毛沢くんのバカ」とか書いたら明日からトイレに一人で行くのが危なくなったりするかもしれないのだ。

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