H大学のインフル対策
H大学のインフルエンザ対策は、感染国から帰国した教職員・学生を7日間、登校・出勤停止にするというものである。
(1) メキシコ、アメリカ合衆国その他の感染国(※1)への出張、留学、海外旅行等については、不要不急の渡航は自粛、延期すること。※1 「感染国」とは、WHOにより感染が確認されている国を意味する。
なお、平成21年5月8日午前9時現在、WHOにより感染が確認されている国は24カ国です。
メキシコ,米国、カナダ、スペイン、ニュージーランド、イスラエル、英国、ドイツ、オーストリア、オランダ、スイス、デンマーク、香港、フランス、韓国、コスタリカ、イタリア、アイルランド、コロンビア、エルサルバドル、ポルトガル、グアテマラ、スウェーデン、ポーランド
今後感染が確認される国が増える可能性があることから、厚生労働省及び外務省海外安全ホームページの情報に留意願います。(2) 5月1日以降、感染国から帰国した学生、職員その他の構成員は、感染国から帰国した旨所属部局に対し報告すること。
(3) 5月1日以降、感染国から帰国した学生、職員その他の構成員は、帰国した日から7日間自宅待機(※2)し、健康状態について経過観察すること。なお、登校又は出勤に当たっては健康状況に異常がない旨、所属部局に報告する。
※2 職員の自宅待機は、就業規則に基づく就業禁止措置となります
就業規則には、次のような規定がある。
(就業禁止)
第52条 大学は,職員が次の各号の一に該当する場合には,就業を禁止することがある。
(1) 伝染のおそれのある病人,保菌者及び保菌のおそれのある場合
(2) 労働のため病勢が悪化するおそれのある場合
(3) 前各号に準ずる場合
2 前項に該当する場合は,直ちに所属長に届け出て,その指示に従わなければならない。
つまり、嫌も応もないのである。
しかし、日本も感染国の一員になったわけだが、一人二人感染者が発見された国から帰ってきても出勤停止となるのなら、日本にいること自体が出勤停止原因にならないとおかしいのではないか、などと子供っぽいナンクセをつけたくなる。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- イタリア・トリノでロンブローゾ博物館を見る(2025.04.12)
- Book:アオキくんはいつもナス味噌(2025.01.21)
- 生成AIもどんどん賢くなっている(2025.01.16)
- Book:ファスト・カレッジ 大学全入時代の需要と供給(2024.05.30)
- Book:大学教授こそこそ日記(2024.03.07)
コメント
このレギュレーションは学生と教員だけってことですよね
7月にフランスから大学の先生が来たのに
最初の7日間は自宅(ホテル)待機なんてことないですよね(笑)
ところでこんな規制はよその国もやってるのですかね?
大学間協定の特使として派遣されたら
「感染国(日本)から来たので7日間ホテル待機してください」
で滞在期間が過ぎてしまうなんていう
ギャグ漫画みたいなことはないですよね?
投稿: 故元助手A.T. | 2009/05/11 22:11
フランスの先生は、我々が自己責任で、感染覚悟で、対応するってことではないでしょうか?
後半部分は、私も知りたい。
---
新型インフル:日本人16人を隔離、感染確認で中国
【北京・浦松丈二】北京の日本大使館によると、中国で初めて新型インフルエンザ感染が確認された男性(30)と同じ成田発北京行きのノースウエスト航空29便に乗っていた日本人16人は11日までに医学観察のためホテルなどに隔離された。
---
運悪く保菌者と同乗したりすると、ギャグ漫画は現実のものとなることでしょう。
投稿: 町村 | 2009/05/11 23:16
今回の豚インフルに関し人づてに聞いたところ、
一○大:特段の取り決めなし
T京大:出張先の事務による把握
K都大:仏への出勤自粛要請
T波大:出勤停止(期間不明)
とのようです。
ところで日本はまだ「感染指定国」じゃないんですかね。
投稿: 603 | 2009/05/17 15:51