LS:不人気校は定員半減
asahi.com:法科大学院「倍率2倍割ったら定員減を」 中教審提言へ
この方針に合理性があるのかどうかは疑問だ。定員を削減してより質の高い教育をせよと言うことなのかもしれないが、他方で定員を削減すれば、教員定員も削減されることになっている。
じり貧のスパイラルを制度化しようと言うことで、要は不人気校の退場の道筋を付けるというわけだ。
もう一つ問題は、教員定員数について最低限度が決まっており、学生定員が20人を下回ると、場合により教員の方が学生より定員的にも多いという事態が予想される。コスト的にはさすがに存立不可能という状態であろう。
ということで、もともと30人定員で始まったLSにさらに学生定員半減を迫るというのは、廃校しろと言うに等しい。
こうなってくると、LS側が次に考えるのは、法学部生に進路の幅を広げるとともに勉強の目標を与えるという名目で、適性試験とLSの受験を強要強力に推奨することである。その手段は、例えば各ゼミで適性試験受験を(事実上の)義務とするとか、法学既修者試験を(事実上の)義務とするとか。
あくまで名目は、学部生の教育高度化とキャリア支援である。
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