WIPO:ドメイン名紛争が過去最多に
asahi.comネット上の住所「ドメイン名」紛争増 08年過去最多に
世界知的所有権機関(WIPO、本部ジュネーブ)は15日、インターネット上の住所を示すドメイン名の所有権をめぐって08年に持ち込まれた紛争件数は2329件(前年比8%増)で過去最高を更新したと発表した。
WIPOのネタモトはこちら。
Record Number of Cybersquatting Cases in 2008, WIPO Proposes Paperless UDRP
Geneva, March 16, 2009
PR/2009/585
WIPOは既に、1999年から2008年までの10年(1999年は1件なので、実質は9年)の累計で14,663件ものドメイン名紛争申立てを受けている。9年と考えても平均は年間1,600件程度。
これに対して2008年は2,329件で、2007年も2000件を超えていたので、最近の増加ぶりは明瞭だ。
この紛争を世界中に散らばるパネリストが、あるときは単独、ある時は合議体で、限られた時間内に裁定する。特に単独体での判断はプレッシャーがあるし、裁定の経過から裁定文まで完全公開だから、容赦ない批評にさらされるだけでなく、裁判でオーバーライドされる可能性がビルトインされているから、変な裁定は書けない。
(逆におかしければ裁判で正されるので、適当にやっておけと考える人は、パネリストにはならないだろう)
そういうわけで、少なくとも手続的な面での負担は減らす必要があり、そのためWIPOではe-UDRPの導入を提唱し、実践している。詳しくはPDFの書簡に書かれている。
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