« cinema7つの贈り物 | トップページ | fraud:アメリカ詐欺被害の最新実態 »

2009/03/05

politique:献金する側の素性を知らない?

「知らなかったことにします」というセリフは、あちこちで聞くわけだが、今回の問題も含め、企業による政治献金の性質は次の一言に集約されている。

「献金する団体は、団体の素性を議員側に知ってもらわなければメリットがない。(2団体が実質的に西松建設であることを)知らないはずがない」

上記は毎日jp:西松建設裏金:献金先議員側「西松OB団体、ダミーと知らず」 小沢氏と似た説明にあった献金を受けていない自民党議員秘書の話だそうだが、まあそういうことなのである。

そこでいわれているメリットも、名前を知られて始めて生じるメリットだから、他のライバルより優遇されることを意味するわけで、要するに便宜供与を期待し、かつそれが実際に得られるからこそ献金が続いているわけである。
そういった現実があるのに、そうではないという前提で制度をこねくり回しても、全く空しい作業だ。

それにしても、二階大臣の会計責任者の話も味わい深い。

「購入する企業はたくさんある。『お宅は問題ないか』と調べていたら、(政治活動は)やっていけない」

小沢氏自身も「金の出所はせんさくしない」と同じことを言っていたが、要するに企業献金禁止というのは名目だけでしょということを自白しているわけである。

|

« cinema7つの贈り物 | トップページ | fraud:アメリカ詐欺被害の最新実態 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

 企業団体献金を禁止したとします。すると、今度は、個人をトンネルにした実質企業献金が増えるでしょう。企業が従業員に献金を給与として支払って、彼らが献金すればいいのだから。
 政治学の教科書『スタンダード政治学』(加藤、中村)を読んでも、政治資金をどのように賄うのがベストなのかについては、突っ込んだ議論がありません。

投稿: Inoue | 2009/03/07 11:23

 米国では,大統領選挙の献金まで迂回献金がなされているらしいです。ウォータゲート事件の記事にそのようなスクープがあった記憶です。

投稿: キメイラ | 2009/03/09 01:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: politique:献金する側の素性を知らない?:

« cinema7つの贈り物 | トップページ | fraud:アメリカ詐欺被害の最新実態 »