村上春樹のspeech
asahi.com:村上春樹さん、エルサレム賞スピーチでガザ侵攻を批判
エルサレム市内の会議場でスピーチを行った。村上さんは、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻を批判、日本で受賞をボイコットすべきだとの意見が出たことを紹介した。
村上春樹は基本的に好きな作家だが、この行動には賛否が分かれるのではないか。
もちろん、よくやったと溜飲を下げる方が多いだろうが、喩えていうなら、日本賞を受賞したアメリカ人が受賞スピーチで反捕鯨演説をするような、あるいは数年前のアメリカ・アカデミー賞を受賞した日本人作家がアメリカのアフガン攻撃を批判するような。
要するに、あまり戦略的ではないけれども派手なタイミングで喧嘩をふっかけるみたいな感じがする。
イスラエルのガザ攻撃に憤慨することは同感できても、このやり方が事態の好転を「少しでも」もたらすのかというと、疑問ではある。
そうはいっても、戦争に対抗して普通の人にできることは、少しでも声を上げていくしかないというのも事実なのだが。
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コメント
以下に、原文と強く推認しえる原稿が掲載されていました。
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html
Always on the side of the egg
By Haruki Murakami
"Yes, no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg. Someone else will have to decide what is right and what is wrong; perhaps time or history will decide. If there were a novelist who, for whatever reason, wrote works standing with the wall, of what value would such works be?"
novelist を法律家と読みかえ、いろいろ、と考え込んでしまいました。
投稿: SS | 2009/02/18 00:39