BANK:新銀行東京のお話
昔々、あるところに親分がいました。
親分は町の人たちから高いショバ代を集めては、賭博場を開こうとしたりしていましたが、うまく行きません。そこで、町の人たちにお金を貸すことにしました。
子分たちは、親分がとにかく貸せ貸せと言うものだから、その言うとおりに貸し付けました。
何年かすると、貸したお金を使い果たして返せなくなる人たちが続出しました。もともと返せなくなる人達に貸してあげるのが目的でしたから、これは想定内です。
しかし悲しいことに、親分は損をするとは思っていなかったらしく、焦げ付きだらけの帳簿を見て突然怒り出しました。
町の人たちから集めたショバ代を何度つぎ込んでも、焦げ付きは埋まりません。それもそのはずです。返せるかどうかに関係なく貸していかないと、親分の指示に従ったことにならないのですから、借りる方だった返せるとは思わないけど借りてあげたというところです。
親分にとってとてもラッキーなことに、親方の縄張り以外のところで景気が悪くなり、自分の作った金貸し業が傾いても目立たなくなりました。
それでも損をしたのが自分のせいだと思わない親分は、子分達に焦げ付き分を払えと言い出しました。
asahi.com:新銀行東京、旧経営陣に賠償請求へ 刑事告発は見送り
この地方には、泣く子と親分には勝てないという諺があるのか、刑事告発をしないでやるというのが、すばらしい温情のように伝えられています。
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