思い出の、事件を裁くwinny裁判
はっきり言って、まだやっているとは知らなかった。(いや、学会の時にお聞きしていたのを思い出しましたが、忘れておりました。すみません)
落合ブログ「1審判決後、既に2年が経過していて、控訴審公判開始までこれだけ時間がかかるのは、異例中の異例と言って良いと思います。」
1審判決は平成18年12月13日。法律学で取り上げられる中では、これくらいの日付なら最新判例といっても過言でないが、世の中のスピードからすると、思い出の事件というべきであろうか。
ちなみに、上記の記事のすぐ上には「[裁判制度]審理「スピードより充実」…裁判員制度で最高裁が報告書」というのが紹介されており、これはこのブログでもとりあげて感想を述べたものだが、半可通的には「そうか、最高裁の意向を受けて慎重にやってたんだな」と思い込みそうである。
弁護人の壇先生のブログもなんだか淡々。
今週の日弁連コンピュータ委員会シンポで取り上げる判決の一つは、一審から上告審までをすべて平成20年に終わらせた刑事事件がある。自殺サイトで嘱託殺人となった事件である。これなどは同僚の刑法の先生に聞くと逆に異例に早いということなのだが、一審判決から控訴審の初回公判まで2年以上のブランクというのとは対照的である。
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コメント
札幌の拓銀控訴審も控訴後2年くらいたって初高裁公判で即日結審だったと思います。このときも「高裁は初公判まで長いなー」と思いました。
投稿: ハスカップ | 2009/01/19 15:40
先日の情報ネットワーク法学会で、期日のお話をさせていただいたのですが……。
投稿: ToshimitsuDan | 2009/01/19 21:28
落合先生のブログによれば、次回第2回公判は「6月頃」らしいですね。第1回公判から約半年後ですか。orz
投稿: ハスカップ | 2009/01/20 03:03
落合先生のブログを拝見いたしましたが、6月頃とは書いてなかったような…。
進行協議期日があるのと、移動があるのとで遅くなってます。
投稿: ToshimitsuDan | 2009/01/20 12:19
あ、新しい記事に書いてありますね。
失礼いたしました。
投稿: ToshimitsuDan | 2009/01/20 12:22
なるほど。進行協議で地裁の公判前整理手続きみたいに、争点や証拠調べを絞り込み、裁判官の異動があっても迅速かつ合理的な審理運営に進むわけですね。
投稿: ハスカップ | 2009/01/20 12:35
>ハスカップさん
公判前整理手続きって訳でもないのですが…。
また、ブログでご報告させていただきます。
投稿: ToshimitsuDan | 2009/01/20 16:29
>ToshimitsuDan先生
お手数をおかけしますが、差支えない範囲で情報提供いただければ助かります。IPAも情報を欲しがっていたりしてるかと(苦笑
投稿: ハスカップ | 2009/01/20 23:16
小倉秀夫弁護士が早くも地裁判決直後に控訴審判決を予想していたんですね。IT法律家として、キャッシュ匿名機能とWinny2バージョンアップに着目するようです。
http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2007/02/post_6bd1.html
投稿: キメイラ | 2009/01/26 01:55