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2009/01/29

univ:A評価ばかりの・・・

落合ブログ経由で知った以下の記事。
yahoo:A評価ばかりの大阪市大大学院 文科省は懸念

大阪市大の法科大学院が成績評価が甘いというトーンなのだが、記事によれば次のようなことだ。

大学院によると、A判定が多いのは必修以外の選択科目の一部。特に4〜5人しか受講していないような小人数の科目で多く、9割以上がA判定というケースもあるという。

この大学院側の話が本当だとすれば、何の不思議もない。少人数の受講者が全員優=Aということなどざらにあり、それをとらえて成績評価が甘いとか、「A判定ばかりでは、評価が正しく行われていても、結果として試験内容の質が疑われてしまう」などというのはお門違いである。

もっというと、このような内容だとすれば、見出しは極めてミスリーディングであり、大阪市大の名誉を毀損しているとさえいえそうだ。

もちろん、適正な成績評価をしないで適当に甘々評価をしているという可能性もあり得るのであり、そうなのかどうかは評価の中身を見てみないと分からない。
試験をしてみたところ、まるで基本的な理解が欠けている学生ばかりだったとか、逆に到達目標をクリアした学生ばかりだったとか、こういう場合は評価が偏るのも当然で、実習系の科目では上に偏ることがよくある。

さて、産経新聞は独自に調査して不当な評価の偏りであることを突き止めて、「A評価ばかりの大阪市大大学院 文科省は懸念」なる見出しを付けたのであろうか?

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コメント

学生側も履修する顔ぶれで履修登録をするか,聴講に留めるかを考えているようです。いわゆる上位成績者の集まりの中に入っていくと,相対評価では下位必至となるから避けるとか。

そうすると,相応に出来る学生だけで構成された集団を教える側では,なんでここまでできているひとにDをつけなければならないのか,という悩みを抱えることになります。

投稿: h | 2009/01/29 12:04

うーむ、それはまた後ろ向きな話です。
当然ながら、良くできる人と一緒に勉強する方が、自らの得るものが大きくなるし、そのことは授業やゼミでも同じだと思いますが。

でも成績により奨学金が左右されたりする場合には、相対評価はそのような工作の誘惑に駆られるでしょうね。

投稿: 町村 | 2009/01/29 15:05

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