jury:裁判員制度の余録
裁判員制度のために国が行っていることは、上戸彩の宣伝だけではない。
その他にも、法廷の若干の電子化とか、証拠開示制度の拡充とか、色々とある。
しかしこれらは裁判員制度と論理的なつながりがあるわけではなく、裁判員とは関係なく進められるべきだったものなのだが。
古館氏が言ったと伝えられている、「結局自己改革ができないツケを国民に回すのですね」を思い起こすが、国民参加をダシに進化する裁判所ということかもしれない。
民事裁判も電子化するには民事裁判員制度が必要かな?
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コメント
前から疑問に思っているのですが、どこの裁判所も裁判員裁判用の法廷は一つ位しか作っていないようですが、これで回るのでしょうか?
また、裁判員制度は本来、国賠や行政訴訟でこそ実現するべきものですが、10年以内に実現する見通しはあるのでしょうか?
投稿: かおる姫 | 2008/12/04 03:39
>また、裁判員制度は本来、国賠や行政訴訟でこそ実現するべきものですが、10年以内に実現する見通しはあるのでしょうか?
ないですが、裁判員だって10年前に実現すると思っていた人はいないでしょうから、分からないとしか言いようがないですね。
九大の木佐先生が20年以上前からドイツの名誉職裁判官(参審)を紹介して導入を提唱されていますが、刑事陪審と違って追従する人はいないに等しいようです。
投稿: 町村 | 2008/12/04 08:38