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2008/12/05

bar:弁護士懲戒処分歴の開示

ボ2ネタ経由、yahooニュース:弁護士懲戒歴3年分を公開、日弁連提案へ…選ぶ手がかりに

日弁連に請求すると、過去3年分の業務停止以上は全件、戒告については報道発表されたケースが開示されるという。

2001年の司法制度改革審議会がようやく実った感じだが、既に機関誌『自由と正義』に全件載せられているものを、しかも範囲を限って「公開」するというのは、なんともノンビリした話である。

ただし当事者としては、相当思い切った話で、例えば大学が所属教員の過去の処分歴を公開するというようなものだと考えれば「凄い話」にも聞こえる。
しかし弁護士会懲戒は別格だ。それだけ自己規律に高い信頼を置いた自治制度を持っているのであって、処分歴の公開も誇りをもって行うのがよい。

利用者の立場からすると、まあ一歩前進なのだが、ネガティブ情報は悪徳弁護士除けには使えても選ぶ積極要素にはならない。積極要素になりうるのは、信頼できる格付け、専門認定制度なのである。
実施するのが難しいというところで思考停止していないで、超一流の有名弁護士だけに偏らない、若手でもこれに詳しいという特長を表示できるような、そういう制度を望む。

現在のところ、よく言われるのが、弁護士会の専門委員会に属していることが、その分野に詳しい証しだというのであり、例えば札幌弁護士会には以下のような専門委員会がある。

刑事弁護センター運営委員会
公害対策・環境保全委員会
子どもの権利委員会
民事介入暴力対策委員会・業務妨害対策委員会
両性の平等に関する委員会
消費者保護委員会
情報問題に関する委員会
高齢者・障害者支援委員会
犯罪被害者支援委員会
住宅紛争に関する委員会
紛争解決センター運営委員会
倒産法委員会
刑事拘束制度検討委員会
市民ネットワーク委員会
憲法委員会
心神喪失者医療観察法に関する委員会
雇用と労働に関する委員会

ま、なんとなく分かる程度だが、その各種委員会に誰が属しているかは(ネットでは)分からない。
それから、各種研修を単位弁護士会でも日弁連でも日弁連法務研究財団でも熱心に行っていて、中にはその研修受講を義務づけている弁護士会もある。そのような研修受講歴も、一定の手がかりとはなるだろう。
そのほかは、CGMによる口コミが考えられるが、これは一般的に弁護士さんの忌み嫌うところであろう。

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コメント

    利用者の立場からすると、まあ一歩前進なのだが、
    ネガティブ情報は悪徳弁護士除けには使えても
    選ぶ積極要素にはならない。
    積極要素になりうるのは、信頼できる格付け、専門認定制度なのである。

利用者に十分な判断力がない事を前提すると、評価自体が理解されないように思います。

分かりやすいのは勝率でしょうが、勝てる裁判だけを選んで引きうける弁護士はサービス不十分であると言えますが、勝率にはそれは表れない。

弁護士の本来の仕事が相談相手ではないとしても、相談をうまく受け止める人かどうかが利用者にとっては一番重要な要素の一つでもあるわけで、これも評価対象にならないでしょう。

というわけで、理念としてはおっしゃることが実現することが望ましいと言えますが、実行したらかえって混乱するのではないか?と思うところです。

投稿: 酔うぞ | 2008/12/05 12:32

しかしそんなことを言えば、情報は何もない方が誤解がなくてよいと言うことになります。

投稿: 町村 | 2008/12/05 14:31

>情報は何もない方が誤解がなくてよいと言うことになります。

はい、だから難しいと。

いわばガイドを中心にして、法曹界が見るモノと、利用者の見るモノが違うのだが、どうしよう、ということですね。

弁護士を紹介されて、大変なことになったといった事例を利用者側から見てみると「どうしたものだろう?」となります。

問題は、利用者にとって結果的に問題になった弁護士は全く悪くないのです。
しかし、トータルのサービスとしては完結しなかったわけです。

突き詰めると「弁護士に相談する前に相談する相手が必要だ。そうしないと、利用者が弁護士という職業や立場を誤解したまま依頼する」といったところのようですよ。

投稿: 酔うぞ | 2008/12/05 17:26

一般の利用者にわかりにくいのだとしたらですよ。

弁護士会側に「振り分け係」のようなものをつくって、専門性を要するような事案に関しては行き先を提示する、というのはありうるでしょうか。係の人は、とりあえず適切な判断を出来る人なわけです。幾つかの案を提示して、その中から利用者自身が選ぶようなことは可能でしょうかね。

そのうち、どこかの新聞社が「かかりたい病院TOP100みたいなものを作ったりして。そういうものの信憑性については・・・と思いますけども。

投稿: pede | 2008/12/06 00:48

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