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2008/11/30

jury:裁判員候補者通知のフライング

asahi.com:裁判員候補者通知、2カ月前に来てました 野沢温泉村

野沢温泉村によると、文書を送ったのは、裁判所から依頼を受けて、9月に有権者名簿からくじで候補者を選んだ後の10月1日付。文書は村選挙管理委員会の名で、「あなたが裁判員候補者として選ばれました」などとある。

通知を受けた方は、大宣伝中のことゆえ、特におかしいとは思わないだろうし、それを他人に話すことは法律で禁止されているらしいので、おかしいと思っても誰にもいえないということになるかもしれない。

裁判員候補者名簿に登録されたことを公にすること(インターネット等で公表するなど,裁判員候補者になったことを不特定多数の人が知ることができるような状態にすること。)は法律上禁止されていますので,ご注意ください。
http://www.saibanin.courts.go.jp/topics/08_11_19_saibanin_osirase.html

この様に、一方では情報流通を制限して、透明性の低いよく見えない世界を作り出してしまうと、今回のようなミスは表沙汰に中々ならない。ミスをする方は好都合かもしれないが、当の最高裁も知らないということになりそうである。

最高裁は「こうした例は聞いたことがない」としている。(上記記事)

これでは、いくら最高裁が不審な通知にご注意をと呼びかけても、振り込め詐欺などの絶好の手段となるであろうに。
裁判員関連を装った通知で詐欺にあった人は、その危険を十分知りながら情報統制に出た国に対し、国家賠償責任を追及できるのではないだろうか?

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