Bankruptcy:セカンドライフ関連企業の破産
SUNという会社が破産申立てに至った。
当社の代表者奥井宏太朗及び副社長平田慎治を含む4名が犯人隠避の容疑で大阪地検に逮捕勾留されたことを契機に、調査委員会を立ち上げ、当社の財務内容等を調査したところ、多額の簿外債務が発見されただけなく、架空売上計上等の不正経理が発見されました。これらは当社の代表者奥井及び副社長平田が不正な手段や犯罪と思われる手段を用いて独断で行った可能性が高いものでこのままの状態で当社の経営を行うことは到底困難な状況に陥りました。しかも、当社は少なくとも5億円の債務超過に陥っていると思われ、かつ今月末を待たずに資金ショートする見込みでした。 そこで、当社は、一部の債権者による非合法な債権回収から当社の資産を保全し、債権者へ公正かつ平等な配当を実現すべく、今般、破産手続開始の申立に至りました。
この会社、次のような事業を行っていた。
総合エンタテインメント型モール
株式会社SUNでは、総合エンタテインメント型モールとして、「TokyoZERO番地」を2007年7月26日にオープンしました。
バーチャルとリアルの店舗をつなぎ、バーチャル・ワールドで新しいユーザ・エクスペリエンスを提供しております。
このセカンドライフ内モールは、どのような契約関係から成り立っているのだろうか?
想像するに、セカンドライフとSUNとの間の一種のホスティング契約に加え、SUNと出店者との間のホスティング&コンテンツ・プロバイダ契約があったのではないかという感じがするが。
そうだとすると、SUNが破産したことで、セカンドライフと出店者とのダイレクトなホスティング契約ができれば一番平和だが、債権債務関係が絡まり合ってそうも行かないであろうか?
この件、CNET Japanでも報じられている。
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