Wachovia巨大銀行の買収と紛争

asahi.com:ワコビアが反論「ウェルズとの合併合意は有効」

住友信託銀行とUFJ信託銀行のトラブルを思い浮かべる事態となっている。

今までの経緯を振り返ると、

米大手銀ワコビア、シティなどと合併検討か　米紙報道

経営不安が高まっている銀行大手の米ワコビアが、同業大手との合併を検討している、と複数の米紙が２６日報じた。合併候補として米シティグループのほか、米ウェルズ・ファーゴやスペインのバンコ・サンタンデールの３社の名が挙げられている。

米銀４位のワコビアが合併交渉と、相手はシティグループなど

ニューヨーク（ＣＮＮ）　米銀行４位のワコビアが、米銀最大手シティグループやスペインの大手銀行サンタンデールなど複数の金融機関との合併交渉に入ったことが２６日分かった。米紙ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルが交渉に詳しい消息筋の情報として伝えた。

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ワコビア、ウェルズ・ファーゴと合併　シティへ売却撤回

【ニューヨーク＝丸石伸一、都留悦史】米銀行大手６位のワコビアと同７位のウェルズ・ファーゴは３日、合併することで合意した、と発表した。経営不安が高まっていたワコビアは先月２９日、同社の銀行業務を同業大手シティグループに売却すると発表したばかりだが、その合意を撤回し、ワコビア全体がウェルズ・ファーゴと合併する、としている。
　これに対し、シティは３日、「シティ以外との交渉を禁じた契約に明らかに違反する」として、ワコビアにウェルズ社との合併協議の中止を求めた。両者の契約の有効性について訴訟に発展する可能性もあり、ワコビアをめぐる金融再編の行方は不透明だ。

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米ウェルズファーゴにワコビア買収撤回求める＝シティ

［ニューヨーク　３日　ロイター］　米銀大手シティグループは３日、米銀大手ウェルズファーゴに対し、ワコビアを買収を撤回するよう求めた。ワコビアはシティとの独占的交渉に関する合意に違反したとしている。

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「シティ、ワコビアと独占交渉権」　米裁判所が判断

【ニューヨーク＝丸石伸一】米銀行大手ワコビアとの間でいったんは同社の銀行業務買収で合意していた同シティグループは４日夜、ワコビアとの独占交渉権の延長をニューヨーク州の裁判所が認めた、と発表した。これを受けてシティは、ワコビアとの協議を続ける方針という。
　経営不安が高まっていたワコビアは９月２９日、資産の大半を占める銀行業務を２１億６千万ドル（約２３００億円）でシティに売却し、残った資産運用業務などの営業を続けると発表した。ところが、今月３日になって突然、シティとの合意を撤回し、同業大手の米ウェルズ・ファーゴが約１５１億ドル（約１兆５８００億円）でワコビア全体を買収することで合意した、と発表していた。

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そして今日の冒頭の記事。

ニューヨーク州裁判所の判断というのがどのような手続と効力を持ったものなのか全く分からないのだが、インジャンクションのようなものではなさそうである。

住友と三菱がUFJを取り合ったケースについては、以下の判決を参照。
東京地判平成18年2月13日判時1928号3頁