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2008/10/16

politique:12年前の質問を掘り出された野田聖子・消費者行政担当大臣

政治家は大変だ。

毎日jp:野田聖子氏:マルチ業者擁護発言 96年衆院委で

野田氏は同年4月の委員会で、マルチ商法について「悪質な業者は厳しく取り締まらないといけないと思う半面、良質な業者も随分存在している。悪質な例ばかり強調されると、良質なもの、一生懸命頑張っている人のやる気をなくし、新たな産業をつぶしてしまう」などと、規制に否定的な立場から質問していた。

これは訪問販売法(今の特定商取引法)改正案審議に関連して出たものらしいが、業界から金をもらっていた議員が業界寄りの質問をしていた政党が、必死で話をそらすべく、「お前だって・・・」とやり始めたようだ。

どこかで似たような話を見たなと思ったら、例の年金未納問題。さんざん自民党の議員の年金未納を問題を追及していたら、どこからか情報が降ってきて、追及側の党首も未納だったことが判明して四国のお遍路さんになっちゃったり、今の党首も代表就任をドタキャンするハメになったり。
他方で攻撃されていた側は、人生色々、会社も色々などとうそぶくようになっちゃったりしたのを、思い出す。

ネガティブキャンペーンに走っているヒマがあったら、子供たちに借金まみれの国を残さないようにする方策でも考えてもらいたい。

さすがに野田大臣は、ナイーブに辞任したりせず、以下のように答弁。

野田氏は16日の参院予算委員会で「マルチ商法はすべてだめだと。それに基づいて何か動きが出ているんじゃないかと懸念を感じた。自分の勉強不足で、消費者行政、消費者側に立った質問ができなかった」と答弁した。

追記:野田聖子氏:マルチ擁護の質問した…「告白」で審議迷走

 よく分からないのだが、この記事によると、自分から告白したことになっている。

予算委で自民党の森雅子氏は、(中略)「民主党の体質の問題ではないか」と追及した。
 ところが森氏が、担当相の野田氏に所感を尋ねると、野田氏は96年4月の衆院商工委員会で、業界を擁護する趣旨の質問をしたことに突然、言及。「勉強不足で消費者側に立った質問ができなかった」と釈明した。

「野田氏の突然の言及は、野党側からの追及を察知したためとみられる」とあるのだが、まあよく分からない話である。

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コメント

 「目的達成のためには論理の整合性などどうでもいいではないか」と放言する方もいらっしゃいますが、原則として、論理の整合性も論旨の一貫性も人としての信頼性や信用性を見る上でやはり大事だと思います。
 ただ12年前の話を持ち出すのは、どうかなぁ~と思います。10年ひと昔として「時効」にしてもいいのではないかと思う時もあります。10年もたてば、成長や退化でw、立場の交替変更で、意見を変更せざるを得ないことも多かろうと思います。
 独身だった人が家庭をもって、DINKSが子持ちになって、企業戦士が年金生活者になって、孫ができて……ある種の意見が変わることは多いからです。

投稿: ハスカップ | 2008/10/16 17:36

野田聖子大臣と言えば、3年前にも児ポ法絡みで「勉強不足」による失態がありましたっけ。

ジュベネイル・ガイド - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%99%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89

投稿: 寒戻り | 2008/10/17 00:19

ニュースで見た限りでは、森雅子氏が民主党を追求する質問中に、野田氏の過去についてのヤジが飛んでいましたから、自発的に「懺悔」した方が得策だと思ったのかも知れませんね。

>ハスカップさん

>独身だった人が家庭をもって、
林真理子(「アグネス論争」)を思い出しました。

投稿: エディ | 2008/10/18 11:39

なるほど、ヤジに反応したわけですか。

投稿: 町村 | 2008/10/18 17:02

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