NCPCからただのCPCへ
フランスの民事訴訟法典は、1806年のナポレオン法典から1975年に全面改正された。
しかし、その1975年の時点では多数の規定が改正の対象から外れていたので、新しい法典はNouveau Code de procedure civileと呼ばれ、旧法典のCode de procedure civileと併存していた。
ところが、2009年版の法典から、このNouveauがとれて、現行法典が晴れて「新」ではないただの民事訴訟法典Code de procedure civileとなったのである。
根拠法は2007年12月20日法律1787号であり、その時に旧法典は廃止された。
1975年の新法典のはじめは、1971年のデクレであったので、それから数えて実に36年かかって、民事訴訟法典の「全面」改正が完成し、現行法典から「新」という言葉が正式にとれたことになる。
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
- Wikipediaの記事を裁判に証拠として提出することの効果(2023.01.08)
- 民訴125条と新たな法定訴訟担当(2023.01.04)
コメント