lecture内田貴先生講演会
今をときめく法務省参与、内田貴先生をお迎えして、日弁連法務研究財団北海道支部主催の講演会が開催された。
テーマは民法債権法の改正で、2011年までの実現を目指して急ピッチで進められている作業の現状をお話いただいた。
日弁連法務研究財団設立10周年と言うこともあり、新堂幸司理事長も駆けつけて下さり、新入会員募集の勧誘もされた。
講演では、なぜ民法債権法の改正を今するのかから始まり、隣接領域との関係や個別領域の改正の方向性などがかなり突っ込んで紹介された。
商行為法はかなり解体されて民法に取り込まれ、消費者契約や労働契約の2元性の解消などが目指され、短期消滅時効の整理や一般時効期間の短縮、担保責任の債務不履行化、債権譲渡の対抗要件の改善などが検討されている。
来年3月には案をまとめるとのことである。
内田先生のお話は明晰かつ興味深く、質疑を含めて2時間があっというまであった。
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