LS模擬授業in愛弁by千葉恵美子
ボツネタ経由で知ったが、愛知県弁護士会でロースクールの体験授業が行われ、名大の千葉恵美子教授によるソクラテスメソッドの真髄が披露されたとのこと。
授業は3年生対象の民法で、以下の三点を目的とするものであった。
・訴訟当事者の代理人として如何なる請求を構築するか ・訴訟手続の中で誰が如何なる事実(請求原因、抗弁及び再抗弁等)を主張するか ・裁判官として当事者の主張を整理した上で如何なる理由付けで如何なる結論を導くか
そして、カリキュラム構成の基本方針について、
少なくとも名古屋大学法科大学院では、「考える力」の滋養を目的としており、そのために1年次では制度趣旨や要件及び効果等の基礎知識の確実な習得と法情報調査への習熟を徹底して行っているが、従来の法学部が3年間で行う内容を未修者に対して1年間で実施しなければならないので、予習の中で自分が判らない点は何かをはっきりとさせた上で、授業ではその点を充分に理解させることを目標としている
報告者の弁護士は、「法科大学院で実際に展開されている授業の質の高さを実感できたシンポであり、個人的には、こうした授業を経て来た新司法試験の合格者の質は相当なもの」と絶賛している。
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