Viacom対Youtubeの秘密保持命令
YouTubeに対する著作権侵害の賠償請求訴訟で、原告Viacomが裁判所からえたユーザの閲覧情報開示命令には、秘密保持命令が付いていた。
CNET Japan:YouTubeへのユーザーデータ提出命令、Viacomには厳しい利用制限
日本における秘密保持命令は、ほとんど発令件数がないという問題を抱えているが、それに比べるとアメリカの訴訟手続では秘密保持命令が現実に動いていることを感じさせてくれる。
「保護命令の内容は、GoogleからViacomに引き渡されるデータを、ViacomはYouTubeが著作権を侵害する動画コンテンツの温床となっているという主張を証明する目的以外に使用してはならないというものだ、と情報筋は語った。また、ViacomはYouTubeのユーザーデータに直接アクセスできない、とも述べている。データへのアクセスは外部の法務顧問と専門家に限定されている。」
他方で、ユーザの視聴動向をViacomが知ることができるというのは、プライバシー侵害に他ならないので、開示されるデータには匿名化が必要不可欠でもある。
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- 民事裁判IT化:“ウェブ上でやり取り” 民事裁判デジタル化への取り組み公開(2023.11.09)
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
コメント