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2008/05/24

LS定員削減の動きほか

かなり遅い反応だが、昨日は公私に多忙だったので・・。

ボツネタ経由のyahooニュース:法科大学院、10校で定員減を検討…司法試験合格率低迷で

他方で、asahi.com:法科大学院、志願者減少続く

大学入試センターは昨年より17.6%減の13138人受験で、日弁連法務研究財団は同じく16.9%減の9930人受験と、いずれもジリ貧の状況にある。

旧司法試験の受験生が毎年数万人いたことを思うと、嘆息を漏らしたくもなるし、法学部からの進学が増えて他学部出身者や社会人が減っている状況(これについては朝日com:愛知大法科大学院、社会人・他学部出身者2割切る参照)が一般的なものだとすると、法科大学院が掲げた理念のうちの公平性・開放性・多様性の少なくとも開放性・多様性は達成できていないといわざるを得ない。

一番上の10校で定員減を検討という記事は読売の記事で、以下が紹介されている。
「福岡大は22日、20人の定員減を文部科学省に届け出る。」
「調査は先月下旬〜今月上旬に実施。姫路独協大と愛知大を除く72校から回答があった。」
「関東地区と関西地区の2校がそれぞれ調査に対し、匿名を条件に定員減を具体的に検討中と回答したほか、学習院大や神戸学院大、中京大など計7校が、具体的ではないが定員減を検討していると回答した。」

福岡大の背中を押したのは、昨年の合格者数が6人にとどまり、また入学者数も定員割れとなったためというのだが、福岡大といえば卒業を厳しく絞ることよって高合格率を誇ったことが思い出される。その戦略の当否もまた問われざるを得ない。

そんな中、毎日新聞の次のコラムは、また感慨深い。
サンデー時評:「軒弁」のことを知ってもらいたい

このコラムの筆者によると、法曹養成の司法制度改革は世の中であまり話題になっていないそうだが、その筆者が色々話を聞いて危機感を覚えたというわけである。
曰く、
「このままでは、医療過誤と同じように弁護過誤がどんどん増えてくる」(なんか、お医者さんから文句が出そうだが)
「表面的な受験用の知識だけになっていて、法の思想、精神といった最も大切な原点が身についていない。知識のほうも教師不足でバラツキがあるようだ。困ったことになっている」(コラム筆者の知り合いのベテラン弁護士の話。)
「数の要請が先行して、大学院の修了も司法試験の合格も雑になる傾向がみられる」(という話も聞いたそうだ。)

私たちとしては、少なくとも自分の所属する学校の教育の質を良くしていくよう、努力していくしかないわけだが・・・。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

財界の言うとおり合格者9000人でいいと思うよ。
あとは市場原理。
ダメな弁護士は、市場原理で淘汰。悪質な弁護士は牢屋に入ってもらう。単純なことだ。
歯医者も人数増えたら、きちんとしたサービスができるところが生き残って、近所でもみんな満足だよ。

弁護士会とかが言いたいのは、
「あれだけ苦労して取った資格を簡単に取られてたまるか!!」
ってことだけだと思う。
あとは、この本音を隠し、「公益」というキーワードを使いながら論証する。

投稿: 太郎小杉 | 2008/05/24 17:34

 直接間接経費を計上すれば修習生1人に2億円近くの予算が費消されます(給与貸与制でも1人1億円は超える)。
 自然淘汰されて消滅する法曹のために9千億円使うのは予算の無駄遣いです。費用対効果でいえば年間1500人(1千五百億円)で十分だと思います。

投稿: ハスカップ | 2008/05/24 19:30

個人間の喧嘩を扱う民事事件しか担当されない弁護士さんもいるようですし、こういった弁護士さんについては、自然淘汰で良いと思います。
もちろん、個人間の喧嘩といっても専門分野も多岐にわたりますし、法律のまる覚えというか記憶的知識だけの屁理屈的対処では、役に立たないことが多いでしょう。 係争になっている事件の専門分野での争点なりを、法的知識に翻訳できるセンスが必要になります。
 こういった現実問題を法律問題に翻訳できる力を何処で養うかと言えば、実質的には民間企業なり、渉外法律事務所でのOJTに頼るしかないのではないでしょうか。
 法科大学では法的素養を身に付けて、法律事務所も含めた民間企業で専門的知識を身に付けるのが現実的でしょう。
 弁護士さんの人数も、こういった切り口で見てみることも必要だと思います。また、法科大学が生き残っていく道というのも、法律事務所も含め民間企業とタイアップするとかしないとか、この辺の対処の仕方に掛っているのではないでしょうか。
 しかし、問題は刑事弁護ができる弁護士さんをいかに育てるかだろうと思います。報酬の問題もあるでしょうし、弁護士さんの資質をチェクしていく必要もあるでしょう。この刑事弁護ができる弁護士さんをいかに育てるかに関しては、少し別な視点で検討する必要があるように思います。

投稿: 弁天小僧 | 2008/05/24 20:49

 弁護士に仕事を頼んでいる非法曹だけど。

 弁護士業界に市場原理が通用すると思っているところが脳天気ではないかと。
 歯医者にあるていど市場原理がはたらくとしたら、大抵の人は3年くらいの間に何回か歯医者に行くという頻度で利用してるから、人同士の情報交換が可能で、一人の患者だって何人かの先生にかかって自分でも比較検討できるからでしょ。一般人が弁護士に仕事を頼むことなんか、一生に一度か二度ですよ。比較検討できるだけの情報が得られないのだから、市場原理が働くはずがない。そこに使えない弁護士が増えたら、一生に一度か二度の紛争でハズレ弁護士を引く可能性が増えるだけだから、普通の人にとってはどう考えてもマイナスにしかならない。

 あと、本当に市場原理で適正のない人が淘汰されるならいいけど、現状だと司法研修を終えた時の運、つまりすぐにどこかの弁護士事務所に雇ってもらってトレーニングされる機会があるかどうかだけで淘汰されるかどうかが決まってしまう。資格を取っただけじゃ弁護士の実務はできなくて、3年くらいはベテランについて修行しないと使い物にならない。ところがLSのせいで弁護士の数が増えまくったために、一番最初の訓練の機会を得られない弁護士が増えている。運悪く事務所に雇ってもらえなかった弁護士は、実務のトレーニングが行われないから、トレーニングされたベテランの競争相手にはならないし、収入の少なさ=情報収集能力の低下に直結するから、自らトレーニングする機会を得ることも困難になる。たまたま弁護士事務所に入れなかった人のうち、適正もあってきちんと実務の訓練をすれば有能な弁護士になるはずの人まで追い出すシステムになってるわけで。新人弁護士の多数がいきなり独立開業って事態になれば、弁護士の業務ができるとこまでたどり着けるかどうかのギャンブル性が高まる一方ですよ。

 弁護士の数を増やしたって、裁判官の数が増えなかったら、裁判所の処理能力がネックになって紛争処理のスピードは上がらない。でも、法曹人口の推移を見ると、司法試験合格者に見合っただけ裁判官の数は増えていない。

 財界のワガママのために血税の浪費をすることこそ無駄の極み。政治を私してる経団連の連中が、機能していた人材養成を潰して日本をダメにしているように見えるんだけど。

投稿: apj | 2008/05/24 21:22

直前の私の投稿、「適正」は間違いで「適性」です。

> 法科大学では法的素養を身に付けて、法律事務所も含めた民間企業で専門的知識を身に付けるのが現実的でしょう。

 それが機能していないから問題なんです。法律事務所はLSによる大増員を初年度から無理して吸収したから、今後はそんなに採用するのは無理でしょう。民間企業が欲しいのは「実務に精通した弁護士」であって、「これから訓練が必要な新米弁護士」じゃなさそうですよ。第一、民間企業が法務部門のOJTをするつもりで新米弁護士を雇っていたら、全国の法律事務所が無理して大量採用しなくても済んだはずです。でも現実はそうならなかった。

 民間とタイアップしたって需要が無いものは無いんですよ。


投稿: apj | 2008/05/24 21:27

なる程、apjさんのご説明はよく分かりますね。民間とニーズと現在の制度にギャップがあるようです。簡単に言うと、民間のニーズは、法的素養が必要な事務をこなしてくれる人が必要(極論ですが、資格的には簡単な訴訟ができる行政書士とか司法書士さん)なのに、本格的な弁護士さんを大量に作ろうとしたというところなんでしょうか。だったら、制度を元に戻して、本格的な弁護士さん以外に、法学部で簡単な訴訟ができる弁護士の資格を付与するような制度にするのがよいのかも知れません。

投稿: 弁天小僧 | 2008/05/24 21:59

いきなり独立開業のたしになるような修習にして欲しいですね(内容、期間)。

投稿: 3期既修 | 2008/05/24 23:43

 その前に、いきなり実務修習に入っても耐えられるロー教育を是非実施して欲しいですね。新の司法修習には、旧の前期修習がローで充分という制度設計で廃止されたのですから。
 実務修習に入って、訴状、起訴状、準備書面、冒頭陳述、論告、弁論、判決書の「書式のイチから教える」のでは、実務修習の時間が益々なくなります。

投稿: ハスカップ | 2008/05/25 01:01

「その前に、いきなり実務修習に入っても耐えられるロー教育を是非実施して欲しいですね。」
現在授業を受けている者からすると,北大にはその機会は不十分ながらある。しかし,その僅かの機会さえ利用していない人がほとんどだ。(e.g.皆の前での発言を躊躇う。恥をかく貴重な機会を自ら放棄。完璧になるまで雌伏しようという心づもりだろうが,そのような機会は決してやってこない。e.g.直接成績に関係ない課題でも,周到に学生同士ですりあわせて提出する。成績に関係ある課題ならなおさら。自ら考える機会を放棄している。)結局,どういう制度になっても,(将来の)自分の選択肢を狭めているのは(現在の)自分だ。

投稿: kisslegg | 2008/05/25 08:11

ある科目では,グループ発表ですが(隔週で回ってくる),毎回僕1人でレポートを作成している。他の人は感謝の意を表明しているが,彼らは,判例を読む訓練の機会を自ら放棄して何を得ているのだろうか。
浮いた時間を有効に使えているかは非常に疑問だ。たとえ,徹夜して別の課題のレポートを書く時間に使えたとしても(現にそういう人もいる。),そもそも一つの課題にそこまで労力を割くこと自体が社会人経験者から見れば非常識だ。全ての仕事に締切があり,そこそこの仕上げとすることが要求されている。エンドレスで時間を投入することは,事柄の本質を掴む機会を自ら逃している。

投稿: kisslegg | 2008/05/25 08:21

 ロー制度は、オーバーマスター・オーバードクター問題と同じように、モラトリアム人間の避難所提供機能もあるという研究がそろそろ出てきてもいいころでしょう。

投稿: ハスカップ | 2008/05/25 10:52

現在ロー1年目にやる位の勉強はロー以前に済ませて来てもらって、2年後半から3年前半は実務がっちりというのが理想でしょうね。

投稿: 3期既修 | 2008/05/25 10:55

>モラトリアム人間の避難所提供機能もあるという研究がそろそろ出てきてもいいころでしょう。

建設的なご意見で大変参考になりますね。

投稿: 3期既修 | 2008/05/25 10:57

 というか、昔の大学院問題(今もかもしれないけど)のリピートにならないか?という不安は制度創設時から密かにささやかれていましたから。
 そういうモラトリアム院生は、研究競争過程で自然淘汰された結果が、優秀な法学部専任講師~教授を輩出した履歴があるのです。
 ローでも同様で、やる気のないモラトリアムロー生は無視放置して(彼らの自己責任)、合格目指して勉学に励むことを望みます。

投稿: ハスカップ | 2008/05/25 11:08

>一生に一度か二度の紛争でハズレ弁護士を引く可能性が増えるだけだから、普通の人にとってはどう考えてもマイナスにしかならない。

別にそれは弁護士に限った話でもなくて。


例えば、私の身近なところで考えると高額な業務システムを導入するときのSIerの選定なんかも同じようなジレンマを抱えていますよね。


それを見習って(?)弁護士に選定するときに、条件みたいなものがあれば選定の役に立つと思うんですけどね。流石にプレゼンまではできないでしょうけど。


××経験ありとか、高度紛争処理資格取得済みとか、プライバシーマークなんちゃらとか


なんとかく数を減らして質が保たれたような気がするよりは、「数に依存しないで」質の保証が出来る方向性のほうが有益だと思うんですよね。

投稿: サスケット | 2008/05/25 14:20

サスケットさん、

>××経験ありとか、高度紛争処理資格取得済みとか、プライバシーマークなんちゃらとか

 それが、紛争処理はオーダーメードだから、一律に評価するのが難しいんですよねぇ……。
 一番良いのは、商品(=その先生がどんな弁論をしたか)を見て選ぶ、ということなんですが、守秘義務があるから無理だし、見たとところで、素人には判断できなかったりする。専門性が高いという意味では医者や歯医者に近いんだけど、医者なら薬もらって3日で治った、とか、歯医者なら詰め物が取れずに保ってるとか治療中や治療後の痛みが無かったとか、素人にもある程度わかる結果が出てきます。
 しかし弁護士なると、敗訴したから一概に下手くそとも言えない。和解の金額を多くとってくれる先生を、と思っても、紛争毎にまちまちだから比較のしようがない。

>なんとかく数を減らして質が保たれたような気がするよりは、「数に依存しないで」質の保証が出来る方向性のほうが有益だと思うんですよね。

 ですけど、二流の人材しか来なくなったら終わってしまう気が……。

 博士課程との類似性を指摘している方がいらっしゃいますが、今のポスドク問題は、人材養成システムの方を破壊し、進学して欲しいまともな学生が博士課程から逃げ始めています。もともとが博士→研究者をめざす、どちらかと言えば世間知らずの集団での話ですから、普通に考えれば過当競争でどうにもならなくなるのがわかっていても、教員の口車にのって甘い考えで進学する人が後を絶たず、10年以上たってやっと志願者が減り始めました。
 一方、弁護士になろうというLS志願者は、その後の稼ぎや生活についても社会情勢についても敏感で、先がやばいとなると即座に志願者が減った。さすがだと思いました。今在学している人は別として、これから先この状況で脳天気に進学する集団には、社会情勢をきちんと見ていないという意味で、弁護士に不適な人が大量に混じっているのではないかと心配になります。ニッチでもやれる場所を最初から狙って進学する、目端の利く人も中にはいて、そういう人は超優秀になっていきそうですけれど。

投稿: apj | 2008/05/26 03:03

apjさんとサスケットさんのご意見は、相互排斥的なものでありませんね。

弁護士情報の公開を進めるべきとの意見は、10数年前にも盛んにいわれましたが、当時の弁護士さんたちは概して冷たい反応でした。

広告がほとんど解禁された現在も、専門認定制度はないし、評価制度もないし、外部の格付け機関は受任増加につながれば非弁提携のおそれもあるわけです。

守秘義務はともかく、依頼人の利益を優先するというのも、確かに情報公開を阻む理由の一つではありますが。

投稿: 町村 | 2008/05/26 07:43

そういえば、優秀な奴は学部を卒業して、直ぐに助手になっていましたっけ。
弁護士の質の問題については、一事不再理も大きいんじゃないかと。

投稿: Ikegami | 2008/05/26 10:52

平成20年5月15日第18回日弁連市民会議
<法曹人口増員について>
・ダニエル・フット委員(東大法学部政治学研究科教授)
「3000人でも足りない。潜在的需要は相当あるはず。過渡期は苦労するかも知れないが,
3000人,5000人の方が国民の利益になる」

かなり知性のある方がこのように言ってますよ。
法曹人口の抑制は、既得権益保護でしかないと思います。

投稿: dani | 2008/05/26 13:28

>かなり知性のある方がこのように言ってますよ。
>法曹人口の抑制は、既得権益保護でしかないと思います。

 法曹のユーザーの立場からは、抑制してでもハズレを減らしてもらった方がありがたいです。
 必ずしも、既得権益=悪じゃないですから。権益があってもそれが還元されていればね。

投稿: apj | 2008/05/26 17:45

>潜在的需要は相当あるはず。

顕在化させるためには、弁護士の供給だけでは不十分です。誰かが弁護士費用を補助してやらないといけない。
医療のように、社会負担で個人負担を減らしてやるとかいった仕組みが必要です。
弁護士を増やすだけでは、失業弁護士を増やすだけで、誰も得しません。

投稿: Inoue | 2008/05/26 18:12

apjさん

>資格を取っただけじゃ弁護士の実務はできなくて、3年くらいはベテランについて修行しないと使い物にならない。<

 私の経験から言うと、そんなことは絶対にありません。

 私は現在までに民事訴訟を、本人訴訟で、数回経験しました。相手は全て弁護士を代理人にして訴訟手続きを行いました。その訴訟は、欠陥住宅の損害賠償(被告は企業)、名誉毀損損害賠償等が含まれていますが、全てにおいて勝訴か、原告有利の和解で終わりました。

 初めての訴訟のときは企業相手の欠陥訴訟で、それこそ法律も何にも知りませんでしたので、本人訴訟のやり方とか言う類の書物を何冊も購入して勉強し、実際に民事訴訟の口頭弁論を傍聴したり(証人尋問のやり方が少し参考になっただけで、実際にはほとんど役に立ちませんでしたが)、弁護士会の法律相談に行ったりして何とか訴訟をやり遂げました。

 それ以後は多少慣れてきたので、訴訟のテクニックなどと言うもの等も次第に分かってきました。

 それで、apjさんのおっしゃっている事ですが、司法修習を2年もやって、法律の素養は十分に叩き込まれるでしょうし、法律事務所で実習などもさせてもらうのですから、イソ弁などしなくとも、要は本人のやる気があれば「資格を取っただけじゃ弁護士の実務はできなくて、3年くらいはベテランについて修行しないと使い物にならない」なんてことはありません。

 そういうたわ言を言う手合いはそもそも弁護士どころか、どんな仕事でも使い物にならないでしょう。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/26 23:47

 ↑の私の投稿文は 民事訴訟についてだけのものですが、刑事事件でも、やはり本人のやる気と、(法的)正義についての確固とした信念さえあれば、最初は試行錯誤状態であったとしても、経験を重ねるにつれて立派な弁護士になる事は間違いないでしょう。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/26 23:56

当事者の一方が本人訴訟の場合、裁判所は相当程度手続き的な配慮をしますし、相手方代理人も仕方がないと思ってそれを容認しています。軒弁さんや即独さんが相手が代理人についたときにそこまでの配慮をするのかということはこれからの課題です。

投稿: 小倉秀夫 | 2008/05/27 01:11

 小倉先生がご指摘の通り、一般論としてプロの世界に素人やアマチュアが入り込むと、プロは素人やアマチュアに謙譲の美徳で配慮します。ただ勝訴敗訴は事件の筋や証拠関係がものを言い、本人の能力は極めて影響力は低いと思います。
 瑕疵担保や名誉毀損は「物自体が語る」と言われる筋ですから、誰がやっても勝てることがあります。名誉毀損なら誹謗中傷罵倒のカキコのコピー提出でたいてい勝敗(請求認容・請求棄却)が決まります。
 壇先生が勝訴した事件では、書き込み内容が、厭味皮肉当て擦り罵倒のオンパレードで文言から公共利害性も公益性のかけらもなかったし、IPアドレスのトレーシング及び当事者でなければ知りえない秘密の暴露のカキコでした。おそらく、壇先生なら鼻歌交じりの訴訟だったと思います。

投稿: ハスカップ | 2008/05/27 01:50

 ただ、壇先生のようなサイバー弁護士として実務経験豊富な方だから鼻歌交じりの訴訟活動はできても、弁護士でもない方が本人訴訟でやるとしたらIPアドレスのトレーシング(弁護士でもTCP/IP誤解をされている方は多くいらっしゃいます)から本案提起まで七転八倒すると思います。

投稿: ハスカップ | 2008/05/27 02:13

小倉秀夫さん

>当事者の一方が本人訴訟の場合、裁判所は相当程度手続き的な配慮をしますし、相手方代理人も仕方がないと思ってそれを容認しています。

 そんなことはありません。私の経験でも、裁判長からは代理人を立てるように何度も言われた事がありますし、相手方代理人から嫌がらせを受けた事もあります。

 そういう風に物分りのいい人ばかりだといいのですがね。

 小倉さんは訴訟に詳しいようですが、何も知らない振りをして本人訴訟をおやりになったらいかがでしょうか。素人の悲しさ、悔しさが身にしみて理解できる事間違いなしであります。

 ハスカップさん

>プロは素人やアマチュアに謙譲の美徳で配慮します。

 私の場合だけかもしれませんが、「謙譲の美徳」で配慮された覚えは1回もありませんでした。むしろ馬鹿にされたほうがほとんどでした。欠陥住宅訴訟のときは、相手の代理人が当時の千葉県弁護士会の会長、初めての女性会長、でしたが、たちが悪かったと言う印象を受けました。


>ただ勝訴敗訴は事件の筋や証拠関係がものを言い、本人の能力は極めて影響力は低いと思います。

 それならば、新米弁護士もそういう事件を選んで受任すればいいだけでしょう。それこそ、弁護士過剰であるらしい米国におけるように、新米弁護士が救急車のあとを付いてまわって交通事故事件の訴訟代理人を売り込むとか、着手金を取らずに勝訴した場合のみ手数料を受け取るとか、いろいろ工夫するなどして、勉学と研究および経験を重ねていけば一人前の弁護士に必ずなれます。何もイソ弁を希望する事に固執する事はないでしょう。

 法律は勿論、訴訟実務なんて全く知らず、頭の悪い素人の私でさえ経験をつめば何とか訴訟をできるようにななったくらいですから、競争率何十倍の難関試験を突破できるほど頭がよく、法律知識を豊富に持っていて、やる気に満ちた人達なのですから、何もイソ弁をしなくとも立派な弁護士センセイになれること請け合いです。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/27 10:01

 ハスカップさんの投稿文に「小倉先生がご指摘の通り」とありましたので気がつきましたが、小倉さんは私が↑の投稿で書いたような「小倉さんは訴訟に詳しいようですが」どころか、弁護士先生あるいは大学かどこかの先生のようですね。知らない事とはいえ、こりゃまた失礼をば致しました。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/27 10:10

自殺3万人超、07年も確実 10年連続の深刻事態に
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052701000473.html


弁護士の助けを借りられない多重債務者が多数含まれていると思われ。。。。

投稿: ダニエル・フットボール | 2008/05/27 19:33

見事に比例してますな。

世界保健機関(WHO)       法曹人口
              の統計自殺率(04年) 
_________________________________
    
日本               24・0 21,205
フランス             18・0 40,233
ドイツ               13・0 110000
米国               11・0 1,006,783

投稿: ダニエル・フットボール | 2008/05/27 20:06

自分の事件をやるのと他人の事件を代理人としてやるのとでは勝手が違います。
訴訟手続きそのものの進め方ももちろんですが、事件の受け方に始まり、処理方針の検討、裁判の見通しと結末の付け方(判決を貰った方がいいのか、適当なところで和解をした方がいいのか)その他依頼者との接し方など、経験を積まないと駄目なところはたくさんあります。
それに新制度だと司法修習は1年しかなく、実務修習はそのうち10ヶ月程度で、弁護士事務所での実習はわずかに2ヶ月だけです。
これでは実務的なことを修習で身につけるのは非常に心許ないところです。
従来上に登録後のOJTが求められているといっていいでしょう。

投稿: きゃんた | 2008/05/27 20:11

>福田恒存をやっつける会会長さん

 小倉先生は現職の本物の弁護士でネットでも有名な弁護士先生です。しかも、司法試験に若年で合格された優秀な方です。
 グーグルで小倉秀夫先生の名前で検索すれば22万6千ページもヒットするくらいですよ。いくらなんでも小倉先生に対して無礼な言動は止めて欲しいと思います。

投稿: ハスカップ | 2008/05/27 21:32

ハスカップさん

>ハスカップさんへ

> 小倉先生は現職の本物の弁護士でネットでも有名な弁護士先生です。

 おやそうですか、ちっとも知りませんでした。ネットでも有名だとしても、私のような縁なき衆生には無名と同じです。小倉秀夫さんという名前はここではじめて知ったものですから。

>しかも、司法試験に若年で合格された優秀な方です。

 まあぁ、そうでしたか。そりゃあ優秀な受験秀才さんでしたね。そうとは知らず失礼をばいたしました。そういえば、何年か前に東京法科学校と言う専門学校の女性在校生が21歳だかで司法試験に合格したとか大きく報道された事がありましたが、小倉センセーは24歳で司法試験合格の由、優秀さから言えばその女性がはるかに上でしょうなあ、だって、その女性は「大学」にも通っていなかったんですから。

>グーグルで小倉秀夫先生の名前で検索すれば22万6千ページもヒットするくらいですよ。

 私も、小倉先生と比べるのが恥ずかしいほど有名でもありませんが、グーグルで検索すると3340ページくらい「も」ヒットするし、ヤフーでは12100ページ「も」ヒットするくらいですが、それでどうなのよ、と言う気持ちですね。

 私は学歴も義務教育の中学校をお情けでやっとこさ卒業させてもらったほどの鈍才ですので、そういう優秀なセンセイは無条件で尊敬しちゃいますね。

>いくらなんでも小倉先生に対して無礼な言動は止めて欲しいと思います。

 「無礼な言」とおっしゃりますが、何か私が「小倉センセイ」に無礼な事を言いましたか。一向に覚えがないのですが、具体的にご指摘くだされば幸いでございます。

 また、言動とお書きになっていらっしゃいますが、言の方は↑でお尋ねしたので脇においといて、動と言うのはどういうことでしょうか。動と言う意味は運動とか行動の事でしょうが、私が小倉センセーに対して何か行動を仕掛けましたでしょうか。さっぱり覚えがありませんのですが、こう言う公開の場所ではっきりとおっしゃるからにはあなたは私の行動について明確な証拠を握っていらっしゃると確信しますので、どうかその「動」とやらをお示し願います。

 ちなみに、動といえば、小倉センセーの面白い文章を見つけました。今年の1月23日付の小倉センセーのブログの記事であります。なお、申し上げるまでもありませんが、私が小倉センセーの文章を示したのはあくまであなたの「言」に対しての、私の考えを示す支えとしてのものであってあくまで「引用」であり、「最近はやりの「盗用」とかではありませんので誤解なきよう。

>23/01/2008
私たちは、いろいろな人に実名等の個人情報を知られているが、殺されてはいない。

 ネットで実名を表示することは危険だといわれても、実際のところ、実名並びに所属等を明示しつつネット上で情報発信を行っている人は現実に沢山いて、その多くはガードマン等をつけているわけでもないのですが、ネットで実名を表示したことを契機として、見ず知らずの人から突然襲撃されたみたいなことは未だ起こっていないのであって、そういう物理的な危険を過度に強調する意見に対しては、ある種の哀れさすら感じてしまいます。ネットで必死になって「上から目線」で他人を批判しているだけの人々なんて、窃盗にせよ、強盗にせよ、強姦にせよ、犯罪者としては、最もターゲットにする意味の乏しい人々であるといえます。(以下略)

 ハスカップさんのおっしゃる「動」とは、 

 突然襲撃されたみたいなこと とか、物理的な危険   

というようなことでしょうかねえ。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/28 13:15

>福田恒存をやっつける会会長

 申し訳ありません。次のとおり誤記を訂正します。

 誤:言動
 正:言辞

投稿: ハスカップ | 2008/05/28 16:50

>福田恒存をやっつける会会長さん

 上記2008/05/28 16:50コメントで、会長さんへの敬称「さん」が抜けておりました。お詫びします。

投稿: ハスカップ | 2008/05/28 17:05

ハスカップさん

  私の質問に対するお答えは無いようですが、答えたくないか、答えられないのでしょうから、まあよろしいでしょう。

 言辞という言葉が日本語に存在していて、よかったですねえ。

 それから、私は普段呼び捨てにされることに慣れていますので、とってつけたように「さん」などと敬称をつけられるとかえって妙な気持ちになりますなあ。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/28 19:14

  間違い訂正

 4つ上の私の投稿中に「ヤフーでは12100ページ「も」ヒットするくらいですが、それでどうなのよ   」と書きましたが、念のため調べなおしましたら、驚くじゃありませんかなんと 「田恒存をやっつける会会長 で検索した結果 1~10件目 / 約25,000件 - 0.03秒」だそうです。倍もありました。われながら驚きであります。

 なんと、「有名な」小倉秀夫センセーの10分の1もあるとは。信じられなーい。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/28 23:09

ハスカップさん、はじめまして
>小倉先生は・・・司法試験に若年で合格された優秀な方です。
この言い方は、社会人を経て、苦学して司法試験に合格された方に失礼かと思います。
身内では、たしかに旧司法試験を2年以内に合格した人は優秀とされています。そういう人は、裁判官や検事のお誘いも受けます。しかし、これは、一般社会の人たちには通用しません。「東大に現役合格したから優秀だ」と言うのと同じです。
弁護士の真の実力は訴訟に勝てるかどうか、訴訟になる前に交渉事をうまくまとめることができるかどうかという二点に限られると思います。
ところで、apjさんは、凄腕の弁護士を見つけられましたね。

投稿: 法学部出身 | 2008/05/29 11:07

「護士の真の実力は訴訟に勝てるかどうか、訴訟になる前に交渉事をうまくまとめることができるかどうかという二点に限られると思います。」との点は違うと思います。不利な立場にあっても、依頼者のために正義を掲げ続けられることもまた重要です。

投稿: 小倉秀夫 | 2008/05/29 14:01

>法学部出者さん

>この言い方は、社会人を経て、苦学して司法試験に合格された方に失礼かと思います。

 この論法が通るなら法曹,医師,パイロットetc等の国家試験に早期合格した方を褒めることが常に失礼になっておかしくないかな?
 また,大学に行けず苦学して高卒を資格をとって社会に活躍された方には「法学部出身者」というハンドルは不遜傲慢で失礼だ!自己矛盾だ!と再批判されることになるけど,おかしくないですか?
 他人を批判するのは自由ですが,常に自分の論法や立論がブーメランのように帰ってくることを意識しないと(法学部で「自己矛盾供述」で習ったはずだけど)。

投稿: キメイラ | 2008/05/29 14:39

小倉さん
>不利な立場にあっても、依頼者のために正義を掲げ続けられることもまた重要です。

私が依頼者なら「正義を掲げる」より、自分にとって、少しでも有利な条件を相手方から引き出してくれる弁護士さんを選びます。
これは、仕事に対する依頼者の認識の違いですね。

私は小倉先生を尊敬申し上げておりますので、特に反論するつもりはありません。
弁護士として立派な見識をお持ちだと思います。

投稿: 法学部出身 | 2008/05/29 15:03

企業はもちろん、個人でも、1つの法律紛争だけで完結するわけではないので、特定の事件で敗訴するリスクを負っても、筋を貫くことが必要な場合が多々あります。そのときに、弁護士側が敗訴判決をおそれていたのではどうしようもないというのが私の感覚です(実際、相手方の訴訟代理人が、口頭弁論終結後判決言い渡し直前に辞任して敗訴判決に名前が載らないようにされたこともありましたし。)。

投稿: 小倉秀夫 | 2008/05/29 16:07

小倉さん
>弁護士側が敗訴判決をおそれていたのではどうしようもない

それは、名誉毀損裁判で、敗訴する可能性があっても、将来、起こると予測される同種の事例を防ぐために敢えて訴えを起こす場合がある。
そのような裁判には、たとえ敗訴しても意義があるというご意見ですか?
敗訴も覚悟というのが依頼者の意向に沿ったものであるなら、私もよいと思います。

投稿: 法学部出身 | 2008/05/29 17:09

 「法学部出身者」を名乗るなら自分でこれくらい調べましょう。「教えて君」は学部生で卒業しないと。それとも法学部で判例調査なんてやらなかったかな?
・平成17(ワ)488著作権民事訴訟平成17年10月24日大阪地裁
・平成16(ネ)446著作権民事訴訟平成17年03月31日東京高裁
・平成16(ネ)405著作権民事訴訟平成17年03月31日東京高裁
・平成14(ワ)1919等損害賠償等請求事件平成16年12月27日大阪地裁
・平成15(ワ)6064特許権侵害差止等請求事件平成16年07月14日東京地裁
・平成14(ヨ)22010著作権民事仮処分平成14年04月11日東京地裁
・平成10(ワ)6979著作権侵害行為差止請求事件平成11年10月07日大阪地裁

投稿: キメイラ | 2008/05/29 18:33

小倉先生が優秀な弁護士さんであることは承知しています。それは、若年で合格されたからではなく、その才能におぼれることなく、日々、研鑽を積まれてこられたからでありましょう。

投稿: 法学部出身 | 2008/05/30 08:28

 ハスカップさんは、船場吉兆廃業についての9月29日付の投稿コメント

>この船場吉兆の事例を総合演習の問題として出題しようかと思います。

 マスコミで広く報道された船場吉兆の残飯提供事例において,同社の民事上の責任並びに社長及び板前の刑事責任を論ぜよ。いずれの責任においても,顧客に食中毒が発生した場合としなかった場合を分けて論ぜよ。試験場においていかなるネット検索の参照も自由とする。<

から推測すると大学またはそれより上級の学校の法学関係の教師のようです。私のように学歴および知識のない者から見ると、そういう教師は雲の上の人として仰ぎ見るような存在であります、がしかし

>小倉先生は・・・ネットでも有名な弁護士先生です。しかも司法試験を若年で合格された優秀な方です。
 グーグルで小倉秀夫先生の名前で検索すれば22万6千ページもヒットするくらいですよ。

というバカなことを宣っていらっしゃる事から考えると、どうも薄っぺらで、事大主義的な考えの持ち主であるような印象を受けます。

 こう言う教師の教えを受ける学生は全くお気の毒としか申し上げられませんし、そういう教えを受けた学生が弁護士・判事・検事などになったらどういうことになるのだろう、と考えてしまいます。

 それから、本当にひいきの引き倒しというか、ハスカップ氏のコメントにろくでもないことを書かれてしまった小倉氏こそいい惑であろうと心からゴ同情申し上げます。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/30 11:32

誰も釣られないですね。
さすが町村先生の常連さん。

投稿: 通り過ぎ | 2008/05/30 23:20

 ご常連の皆様も、よく言ってくれた、と内心では拍手しているかも知れませんが、ご常連は(たぶん)いずれも学識経験に富み、ある程度以上の社会的な地位もお持ちのお方でしょうから、録でもない無知・無学私が↑に書いたことに意見を述べると何かと差しさわりがある、と思っていらっしゃるのではないか、といささか身びいきで考えておりますです。

 釣ろうだなどと考えて投稿したわけでは毛頭御座いませんです。かんぐりすぎですよ、通り過ぎ。さま

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2008/05/31 15:16

福田恒存をやっつける会会長さん、拍手してますよ。まあ、私の拍手じゃご迷惑かもしれませんが・・・

投稿: 阿呆 | 2008/05/31 22:07

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