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2008/03/13

tokyo:追加出資か破綻かでブラフをかます石原都政

石原知事は、突然独裁者でないと言い訳に走り出したが、それはともかく、新銀行東京の処理方法をめぐって破綻させれば大変な信用不安をまねくから追加出資して再建するというのが彼のロジックである。

しかし、破綻か再建かという二者択一を迫るところに、狡さがある。

再建して経営を存続させる以外には破綻処理しかないかのようにいい、その場合はペイオフになるとか言っているが、普通に清算すればよいのである。

赤字で債務超過に陥っているのであればともかく、まだ債務超過ではないはずである。
仮に清算となって損失の補填が必要になったとしても、それは都が責任を持つ他はあるまい。追加出資400億円にさらに600億円、合計1000億円が税金から補填されるというのが石原再建プランだが、その金があれば、新規貸出業務を終了し、売れる債権は売ってしまい、売れない債権は都が引き受けて10年かけて回収するなりバルクセールするなりして清算すればよい。

預金者にペイオフを強いるかのような言辞を弄していると、取り付け騒ぎになるおそれもある。そうなれば、通常清算すらできなくなり、本当に破綻してしまうかもしれないのだ。

石原知事の最近の姿は往生際が悪いし、潔くないし、責任逃れに汲々とする姿は見苦しいの一言に尽きるが、きっぱりと責任を認めて清算への道筋を付けることができれば、まだ見直される可能性はある。

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