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2008/01/24

virus作者と不正アクセス

コンピュータ犯罪で学生が二人逮捕された。一人は大阪電気通信大学の院生でウィルス作成罪ならぬ著作権法違反、もう一人は福井の高校生で、電子計算機使用詐欺など。

asahi.com:ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕 著作権法違反容疑
大学院生はアニメ画像にコンピューターウイルスを組み込み、アニメを目的にダウンロードした人のパソコンに感染させ、被害を与えるなどしていたという。

毎日jp:詐欺:ゲームポイント3600万円分を詐取、容疑の高2逮捕--警視庁
 少年はインターネット上で、他人のIDを盗み取るプログラムを入手。延べ約100人分のIDを不正に得ていた。詐取したポイントの一部は、電子マネーに交換、50万円分の図書券やゲームソフトを購入していたという。

大学院生がなぜ著作権侵害でウイルス作成罪でないかというと、テレビニュースで園田先生が語っていたように、ウィルス作成罪が共謀罪の巻き添えを食って棚晒しの目に遭っているからである。

高校生の方は、不正アクセス行為と詐欺行為とが牽連犯ではないということであれば、両者の併合罪ということになるだろう。といっても少年審判で少年院送りであろうが。

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コメント

 改正法が成立していたら、ウィルス作成罪だけでなく、実行罪も問題になる案件です。この種の事例の既遂時期をどう考えるかが難しそうですし、具体的な被疑者の動き方次第では着手時期の認定にも難儀しそうな雰囲気ですね。

投稿: ななしさん系 | 2008/01/26 21:37

 匿名P2Pネットワーク経由でウイルス感染データをばらまいた事案のようですが、逆にいえば、韓国のように個人情報が紐付られた共通IDがなくても、実名強制主義を採用しなくても、匿名の卑怯者(ウイルス配布犯)を楽々トレースバックできる(トレーサビリティが確保される)と証明された事例のようです。
 これを「警察」が成し遂げているところをみると、噂どおり警察では、IT知識技能に秀でたスーパーSEクラスのハイテク犯罪捜査官(特別捜査官)の採用育成に成功したのでしょう。
 果たして「検察」は、どのような罪名でどのような刑事処分(起訴・罰金・不起訴)をするのか興味があります。

投稿: ハスカップ | 2008/01/27 01:04

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20080125nt0d.htm
を読む限り、この作者がうかつだっただけのように思います。
 「IT知識技能に秀でたスーパーSEクラスのハイテク犯罪捜査官(特別捜査官)の採用育成に成功した」結果、匿名の陰に隠れて他人を誹謗中傷したり悪質なデマをばらまいた人たちががんがん摘発されるのならば構いませんが。とりあえず、被疑者不詳で刑事告訴をしにいくと「3年待ちです」といわれないようにしてもらいたいです。

投稿: 小倉秀夫 | 2008/01/27 10:06

>とりあえず、被疑者不詳で刑事告訴をしにいくと「3年待ちです」といわれないようにしてもらいたいです。

 そういう前に「とりあえず」民事訴訟で頑張られたらと思います。私の記憶に間違いがなければ、小倉先生は日本で初めてサイバー開示訴訟で保全処分を勝ち取った高名な先生と伺っています。何でもかんでも警察頼りで何もしなくては、被害者が救われないからです。小倉先生のご活躍に期待します。

投稿: ハスカップ | 2008/01/27 15:55

とりあえず、共通ID制度等が導入されるか、匿名プロクシーを利用したコメント投稿をはじくシステムを各ブログ事業者が採用するかしてくれないと、民事ではどうしようもないですね。

投稿: 小倉秀夫 | 2008/01/28 01:12

>とりあえず、共通ID制度等が導入されるか、匿名プロクシーを利用したコメント投稿をはじくシステムを各ブログ事業者が採用するかしてくれないと、民事ではどうしようもないですね。

>小倉先生
最近のブログやBBSシステムは、たいてい匿名プロクシを投稿段階で弾くオプションがありますよ。閲覧レベルで早くも弾くオプションを導入できるところも多いですし、それ専門のネットサービス業者(N社)すらあります。よかったらご利用して普及に努めてみてはいかがですか?
(参考)『捜査研究NO.679』P60~70
(参照)http://www.ninja.co.jp/

投稿: ハスカップ | 2008/01/28 01:45

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