univ:サイバー大学は本人確認なしで単位取得可能
読売online:サイバー大学、本人確認せず単位…文科省が改善指導へ
酔うぞさんは、以下のように言う。
「インターネットは「通信」であり、通信制の大学は沢山あるのであって、その点からも何が問題なのか理解できない。
以前から批判している、携帯電話の学校への持ち込みについて学校現場に丸投げで仕方ないから総務省がキャリアーと交渉するようなことになっても、いまだに何もしない文科省のネットワークに対する極度の無責任ぶりがここでも表れたと言うべきだろう。
今になって、双方向メディアであり大学・研究機関が引っ張ってきたインターネットについて「知らぬ存ぜぬ」で押し通そうとする文科省などいらない。」
しかし、この点では文科省の方が筋が通っているのではないか。
普通の通信制大学では、少なくとも年2回のスクーリングがあり、そこで日頃の勉強の成果が先生の前で試される建前がある。
これに対してサイバー大学は、上記記事によれば、一般の通信制大学のような「スクーリング(面接授業)」を一切しないことが特徴で、「一度も通学せずに大卒資格が取得できる」とPRしているとのことである。
それでテクノロジーを使い、テレビ会議システムを活用した遠隔対面授業をやるかと言えば、「大学側は、在校生のうち約200人は1回も対面やカメラで本人確認をしていなかった」というわけである。
これでは、代返してくださいというものだし、大学の単位だけほしい人向けに、大学の授業を受講してレポートを書くという産業が育成されてしまうだろう。
サイバー大学が特筆すべき存在になるとすれば、遠隔地の、しかも自宅にいながらにして、大学で授業を受けられるということと、そのようにして学習した学生にのみ単位を与える仕組みが出来上がっていればこそである。
IDパスワードだけでは、誰かにやってと頼めるので十分でないし、その点ではIDカード式だって不十分だ。余り好きではないが、生体認証システムでも組み込んではどうか?
レポートを作成したり、なんかのコースウェアを取るときにはじめと終わりで指紋認証をするとか、虹彩認証をするとか。
携帯電話で出欠を取り、時々その携帯端末に存在確認電話をするとか、コースの途中で携帯電話による声の識別をしなければならないというのも一つの手かもしれない。
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