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2008/01/23

projet:成人年齢が18歳になるか?

毎日jp:成人:18歳から? 法務省が法制審に諮問へ

「成人」の年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正の是非について、法務省は2月に法制審議会へ諮問する方針を固めた。07年の通常国会で成立した、憲法改正手続きのための国民投票法が投票権者を原則18歳としたことに伴うもので、約1年かけて議論し、結論を出す予定。改正されれば契約や結婚のほか、飲酒、喫煙など他官庁が所管するさまざまな分野に影響しそうだ。

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関係者によると、今回の諮問は方向性を示さず、引き下げの是非は全く白紙という。同省幹部は「現代の18歳が大人と呼べるほど成熟しているか疑問もある。民法も少年法も、それぞれの法の役割を踏まえ、慎重に議論していく」と話している。
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 民法が20歳を成年としていることの直接の効果は、法律行為能力の問題なのだから、喫煙とか飲酒とか公職選挙法上の選挙権とかは全く別問題といえば別問題で、まさに上記の幹部の言うとおりである。
 現在でも、競馬は確か大学生に馬券を買うことを法的に認めていないはず※だし、選挙権と被選挙権の年齢も当然ながら違う。

※コメント欄でご指摘があったが、現在では未成年者が購入できないということになっている。従って民法が変われば、当然に変わる関係にある。

 そういうわけで、関係する法律は「191本、政令40本、省令77本の計308本の法令」に及ぶそうだが、国民投票法の関係でどうしてもというなら、民法と公選法だけ変えればよろしい。
 特に婚姻可能年齢が男女で違うのが適当かどうかは、現在の平均婚姻年齢を勘案して見直すのが良い。女の子が16歳で結婚できるなんてのは、およそ時代錯誤のように思うのだ。

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法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
競馬法は2005年1月の改正で満20歳以上なら全員馬券を購入できるように改められたと思います。

投稿: ooeyama | 2008/01/23 10:53

(勝馬投票券の購入等の制限)
第二十八条  未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。

これですね。改正前の規定を調べられなかったので、大学生が購入できなかった時代の規定ぶりが分かりませんが、ご指摘感謝します。

投稿: 町村 | 2008/01/23 15:50

個人の方の作成したサイトでしか確認できませんでしたが、「学生生徒又は未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない」という規定だったようです。

改正前の法律の条文をネットで見つけるのは難しいですね(法庫さんも一部有料になってしまいましたし)。法改正が頻繁に行われる昨今、不便以上の問題を感じることが多々あります。

# 私も以前、授業で「学生は馬券を買えない」と言った後、学生から「今は変えるようになりました」と指摘を受けたことがあります。

投稿: 吉永一行 | 2008/01/23 18:28

レクシスネクシスの法令検索だと、特定の年月日に施行されている条文を検索できます(レクシスネクシス自体有料ですが。)。

投稿: 小倉秀夫 | 2008/01/24 01:14

競馬法もその履歴はあるんですか?

投稿: 町村 | 2008/01/24 01:17

投稿: ありますよ | 2008/01/24 22:31

無料のサイトで確認できるところだと、

競馬法の改正履歴
http://hourei.hounavi.jp/seitei/enkaku/S23/S23HO158.php
からたどれる、

平成16年法律第86号 競馬法の一部を改正する法律
http://hourei.hounavi.jp/seitei/hou/H16/H16HO086.php
に「第二十八条中「学生生徒又は」を削る。」との文言があります。

投稿: ran | 2008/01/28 03:13

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町村先生のMatimulog「projet:成人年齢が18歳になるか?」経由で、「毎日jp:成人:18歳から? 法務省が法制審に諮問へ」という記事に接しました。「成人」の年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正の是非について、法務省は2月に法制審議会へ諮問する方針を固めた。07年の通常国会で成立した、憲法改正手続きのための国民投票法が投票権者を原則18歳としたことに伴うもので、約1年かけて議論し、結論を出す予定。 (中略)  関係者によると、今回の諮問は方向性を示さず、引き下げの是非は全く白紙... [続きを読む]

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