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2008/01/09

jugement:デート商法の手口

デート商法で宝石を売りつけた従業員と会社が不法行為責任を問われた事例

京都地判平成19年12月19日PDF全文

その手口は誠にあざとい。

原告に対し,「ファインハーベストというアパレルの会社のもので,簡単なアンケートに答えてほしい。イベントをやってるけど,興味ある?」と親しげに電話をかけた。
とりとめもない会話の中で,原告がD出身であることを知った被告Cは,自分のいとこがD出身である旨を話し,1時間に及ぶ話の終わりに,「友達になろう。せっかくだし,出会いを大切にしたいから会おう。」「一度,会おうや。イベントにはちょっと顔を出してくれたらいいから。(原告主張)」と話をし,大阪のF駅で待ち合わせをする約束をした。

喫茶店で1時間ほど世間話をした後,被告会社の事務所に案内し,被告Cとその上司と名乗る者が宝石類の購入を勧めた。

原告は,その後,被告Cから,「つけているところが見たいから取りにおいで。」と誘われ,デートの誘いがあったものと誤信し,平成18年6月18日18時,Gで待ち合わせた。被告Cは,原告を居酒屋に誘った。

被告Cは,食事中に,「業者の人にいい子がいるって話したら,すごくいいパールが入ったんだけど,是非その子にどうかな。」と言われたと話しかけてきたが,原告は,パールに興味を持っていなかった。

被告Cは,食事後,同日21時前に被告会社の事務所に連れて行き,原告に第1契約の商品を渡し,「さっきの話だけど,パールはお葬式とか将来絶対必要なんだよ。どうせならいいものを1回買ってずっと使ったほうがいい。」とパールを購入させようとした。

原告は,当時,被告Cを親しい友人として信用しており,同月28日15時ころ,Gで待ち合わせたところ,被告会社の事務所に連れて行かれた。

被告Cは,原告に対し,利息の安い二つの信販に切り替えるため,まず一つの信販の契約をすると説明し,原告にカタログを見せて40万円のネックレスを買うようにと述べた。

被告Cの説明では,「こっちの方が金利が安いから,これを契約して,後々にこっちの信販に前の分も切り替える。商品ももらえて安くなるから,絶対に得。」とのことで,原告にはよく理解できなかったものの,求められるままに署名捺印し,消費税として2万円が必要とされ,2万円を頭金として40万円のローン申込書を作成した。

#今読んでも良く理解できないよ、これでは。

被告Cは,平成18年7月4日20時ころ,ネックレスを渡すとして京都に赴き,Hで原告と食事をしながら,その場で原告に商品のカタログを見せて,30万円の指輪を購入させた


さて、判決文中には、次のような認定もされている。
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原告は,その後,なかなか消費者センターに相談することもできず,相談できるような親しい友人もいなかったことから,インターネットを利用して弁護士会の情報を把握し,弁護士に相談するようになった。
しかし,その後も親に打ち明けることができず,現在裁判中であることも親には秘密にしている。
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親にも消費者センターにも相談しづらい、相談できないと考えている勤続1年の看護士さんが、インターネット経由で弁護士には相談できるというのが現状である。
この現状を踏まえ、消費者センターも気軽にメール相談ができるようになればよいのにと思うがどうか?
もっとも相談された弁護士が、うかうかとその相談内容をよそに漏らすということがあれば、こうした信頼は音を立てて崩れるのだが、まだそうした信頼失墜は世間一般に生じていないし、そのおかげで相談できるという現実もある。
例え何人かの逸脱例はあれども、弁護士の高い職業倫理の保持がこうした信頼を支え続けているのである。

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コメント

ジャッジメントのSpellingが。。。。

投稿: Med_Law | 2008/01/13 13:35

いま、消費者行政とADRの調査で米国に来ていますが、BBBにしてもState Attorney GeneralにしてもWebによる問合せが多いようです。BBBなんかは電話と比べ物にならないくらい多いWebからが多いといっていました。
そして、苦情管理のITシステムも、PIO-NETなんかとは次元が違うものでした。

消費者行政についても、もっと大きな絵で議論したほうが良さそうに思うのですが、なぜそうならないんでしょう??

投稿: ヱ | 2008/01/14 01:16

横文字だからと言って英語とは限らないのです。JUGEMENT

投稿: 町村 | 2008/01/14 09:09

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今年一番の判決紹介☆ デート商法の事件です。 (最高裁HP→ http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20080108171958.pdf) 原告は,静岡出身。大学を出て,京都で働きはじめたばかりの看護師Aさん。 貴金属を売ってるB社の社員Cさんから,アンケートの電話を受けて,     「友達になろう。せっかくだし,出会いを大切にしたいから会おう。」 Σ( ̄□ ̄)なんで!? と言われました。 その2日後,待ち合わせをして,きっさ店で話をし,..... [続きを読む]

受信: 2008/01/14 22:14

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