しつこいspam---ワンクリック詐欺の実例
とある団体の事務局メールアドレスにしつこく来るスパムだが、これが絵に描いたようなワンクリック詐欺である。
そして、訴訟法的に多少注目に値するのが、少額訴訟を脅しの道具に使っているところだ。
「当方より再三のご連絡に対しまして、ご対応して頂けませんでしたので、誠に遺憾ですが、11月20日を持ちまして少額訴訟とさせて頂きます。」
以下、全文引用。
Date: 13 Nov 2007 10:35:17 +0900
To: *****
From: ビデオTown事務局
Subject: [*****] 【最期通告】ビデオTown事務局
【最期通告】
会員ID VD********様
当方より再三のご連絡に対しまして、ご対応して頂けませんでしたので、誠に遺憾ですが、11月20日を持ちまして少額訴訟とさせて頂きます。
少額訴訟金額は、正規料金150,000円と遅延損害金(12.2%×経過日数)を合わせました金額のご請求、及び悪質な入会者と判断せざるを得ない為、サーバー使用料、事務手数料を含めました金額のご請求をさせて頂くこととなります。
当方からの最終和解交渉としまして、金44、500円にての退会手続きを11月20日まで受け付けます。11月20日までに金44、500円をご入金頂けない場合は、上記、通常請求から少額訴訟へとかえさせて頂きます。
【お支払い案内ページ】
http://www1.nnnxp.com/**********
ご対応無き場合は、当方からの最終和解交渉へのご対応の意思がないと判断させて頂くことをここに通知致します。
2007-11-13 ビデオTown事務局
東京都新宿区新宿
TEL:0120-718-449
mail:support@nnnxp.com
----引用終わり----
メールアドレスは
support@nnnxp.com
だそうだが、こちらに何かメールを送ってひどい目にあっても、私は関知しないので、やる場合はどこかの匿名ネットカフェからステアド使ってやろう。
また、上記のサイトにも、アクセスしたらウィルス感染したりIPとられたり、色々ありうるので、アクセスするならその辺自己責任でやろう。
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コメント
>また、上記のサイトにも、アクセスしたらウィルス感染したりIPとられたり、色々ありうるので、アクセスするならその辺自己責任でやろう。
ウイルスはともかく、IPを取ること自体は簡単にできますが・・・ISP側が開示に応じるわけも無いので、IPを取られて不安な方は、ISPのお客様センターに開示請求が行っても開示しないように頼んでおけば大丈夫だと思います。
あとですが、メールアドレス収集ソフトは、文字列に含まれるアドレスを取り込むことができる仕様になっているものもありますので、「to」以下のメールアドレスはSPAM対策的に晒すのはまずいと思います。相手側のメールアドレスを晒すこと自体は別にSPAM業者がSPAMに感染するだけなので、晒しても構わないと思いますが。
投稿: こう | 2007/11/13 15:08
こうさん、ご指摘ありがとう。
消し忘れていました。
投稿: 町村 | 2007/11/13 15:16
>ISPのお客様センターに開示請求が行っても開示しないように頼んでおけば大丈夫だと思います。
頼まれても困ってしまうんじゃないかと。
つまり、開示する要件を満たせば開示するし、満たさなければ開示しないので、ワンクリック業者がどういう開示請求をするかによるということです。
いまのところ、ワンクリック業者に開示したという話は聞いたことが無いのですが、将来的には法律家と相談したりするなどで武装してきたりするのではないかと危惧しています。
T&V先生
メール対応にお手数かけてどうもすみません。
投稿: wati | 2007/11/14 11:02
まあ、この手の千人に一人の気弱なand/or後ろめたい被害者をカモにする商売は、法的手続だの法律家だのに訴えるはずもない(コスト倒れになる)わけですが。
投稿: 町村 | 2007/11/14 12:31
> 頼まれても困ってしまうんじゃないかと。
そういう頼みごとも大体は受け付けてくれるので、心理的に安心したければ、という話です。ちなみに、かつて(かなり遠い昔ですが)ですが、niftyは受け付けてくれました。その他のISPはどうか知りませんが。
ちなみに、ワンクリック詐欺業者が開示請求自体をした例は、まったく聞きません。マニュアル的にはしないと思いますけど。
投稿: こう | 2007/11/14 12:49
>かつて(かなり遠い昔ですが)ですが、niftyは受け付けてくれました。
それはいいですね、うちもniftyにしようかな...(笑)
投稿: wati | 2007/11/14 14:51
一応、ですが、IPを間抜けにも抜かれてしまって、そのときに、カスタマーセンターに電話して、IPが抜かれたので、どうしましょうか?開示請求が来ても開示しないでもらえますか?っていう頼み事をしたんですが、そのとき了解してくれて、業者から開示請求があっても応じないように取り計らうと確約してもらえました。
まだ、スクリプトが出回り初めの時期でしたので、かなりあせりましたが、よくよく考えるとIPを抜くこと自体は、技術的にも簡単にできることだったので、気が動転してカスタマーセンターに連絡しなくても良かったと後悔しましたが・・・
投稿: こう | 2007/11/14 15:58