radio:裁判所速記官制度を守る会の石渡さん登場
ラジオもインターネットで流すと全国いつでも聞けるようになる。ポッドキャスティングにこれほど向いているものはないだろう。
そのおかげで、この番組も札幌で聞くことができた。
ラジオ大阪のVIP:石渡照代さんのインタビュー
速記官制度の養成を最高裁が止めてしまったので、裁判のリアルタイム・スクリプトは決定的な打撃を受けている。ミサイル迎撃システムのように金はかかるけど実用レベルになる保証のない音声認識があるからといって、リアルタイムのスクリプティングの最も確実な方法を捨ててしまうのだ。
裁判所速記官は800人超から200人台に減少中。
ちなみに、速記をスクリプティングしているアメリカでは、聴覚障害ある陪審員のためのサポートとしてもリアルタイムスクリプティングが不可欠な技術となろうとしている。
翻って日本に裁判員制度が導入されようとしている今日、聴覚障害者は裁判員業務ができないとして差別する予定であろうか? 決定権のある公的任務から障害者であるという理由で排除するのは、サイテーだと思うのだが。これは例えていえば、聴覚障害者はラジオの政見放送を聴けないので投票権を認めないという制度にするのに等しい。
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