« news:民事裁判利用者満足度調査 | トップページ | politique:うそつき »

2007/07/09

jugement:執行による不法行為

山形地判平成19年6月19日PDF全文

保証人に対し、執行証書に基づいて銀行預金の差押えをしたが、利息制限法の制限利率に引きなおせば主債務がなくなるということ、さらには過払い金が発生している状態で、他の貸金債権の残額を受働債権として過払い金返還請求権を自働債権とする相殺の意思表示がされるであろうことを認識しうべきにもかかわらず、漫然と執行して、損害を与えたので、不法行為責任が成立するとされた。
ただし、25万円の損害賠償のみ認容されたものである。

主債務者について過払い金が発生している状態では、保証人に対する強制執行も不法行為になる。

「債務名義を有する債権者が強制執行の挙に出ることは,その権利の行使として一般的に是認されるところではあるが,権利の行使といえども信義誠実の原則に反するものであってはならないことはいうまでもない。よって,当該債務名義の性質,前記債務名義により執行しうるものとされた権利の性質及び内容,前記債務名義成立の経緯,債務名義成立後強制執行に至るまでの事情並びに強制執行が当事者に及ぼす影響等諸般の事情を総合考慮して,債権者による強制執行の申立てが,著しく信義誠実の原則に反する場合には,違法性を有し,不法行為を構成する」

|

« news:民事裁判利用者満足度調査 | トップページ | politique:うそつき »

法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

25万円はやすいですねえ。抑止力としてはあまり意味がないでしょう。懲罰的損害賠償が必要ですなあ。

投稿: madi | 2007/07/10 02:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31412/15705566

この記事へのトラックバック一覧です: jugement:執行による不法行為:

» 執行証書に基づく強制執行が不法行為を構成するとされた事例 [ろーやーずくらぶ]
 山形地裁(片瀬敏寿裁判長)は、6月19日、主債務者と連帯保証人から依頼を受けた代理人より受任通知を受けた後に、商工ローン業者が公正証書に基づき連帯保証人の預金債権を差し押さえたのは違法であるとして、連帯保証人が商工ローン業者に対し貸金業者慰謝料等の支...... [続きを読む]

受信: 2007/07/09 22:48

» 消費者金融と改正 [利息制限法]
現状では利息制限法による上限金利と出資法による上限金利と2重の法律があるわけですが、近年になって増えてきた多重債務者や自己破産者のことを考えて、政府貸金に関する法律を改正して、2つの法律を一本化する方向で調整中といわれています。調整の中で生まれている案では、グレーゾーンを生みだしている出資法の金利を廃止して、利息制限法の20%を上限金利とする案が出ているようです。しかしながらここで問題となるのは所得制限法の上限金利に利息を下げ... [続きを読む]

受信: 2007/07/13 17:33

« news:民事裁判利用者満足度調査 | トップページ | politique:うそつき »